てるめめブログ

映画の感想、そして仕事を通じて感じる「組織」の異常さを自分なりの目線で書いていきます。

パワハラ体験記

約1年間。職場でいわゆるパワーハラスメントってやつを受け続けた経験を記録として書いてみました。


そもそもパワハラってたくさん種類があると思います直属の上司にずっと無視し続けられること、一切評価されず相談にも応じてくれないこと。罵倒され罵声を浴びせられること、などなど。

私が受けたパワハラは一番初めの例、直属の上司にずっと無視し続けられたことです。業務の質問も、書類の確認も、そもそもすべての業務について何も教われず、何も確認されず、会話をしたことがあったのかどうか何一つ覚えていない状況です。会話したことを覚えているのは、ほんの少しのミスで罵倒されたことくらいです。

このような状況になると、人は欝の一歩手前までは簡単に到達します。私の場合欝にはならなかったですが、課の中でも誰にも相談出来ず、する気も起きず、日常的に気だるさ、めまいを感じ、眠れない日々が続く、といった症状が発生しました。ここで重要なのは、「課の中でも誰にも相談出来ず、する気も起きず」 ということです。

上司や人事部門からすれば、相談しない方が悪い、と主張する方もたくさんいるでしょう。実際私の職場ではこのような主張でした。しかし、パワハラを受けている被害者は相談しないのではなく、相談 「できない」 状況の場合がほとんどだと思います。精神的に追い込まれているので、パワハラをしている上司の同年代の方々に対して、何かしらヘルプのアクションなんて取れるわけがありません。人事はまず、このような現状を把握し対策を考える必要があると思います。

パワハラを受けている立場の弱い部下に対し、君にも悪い部分があるよ、と責めても現状は何も変わらず、更に悪化する一方でしょう。そして退職・転職をする確率も上がります。転職活動中の人もおそらくたくさんいるでしょう。だからこのような対策だけは絶対してはいけません。ほぼ100%の確率で悪影響を与えてしまいます。これはパワハラを受けている人とその周りの組織全体に与えてしまうということです。

そして、人事部門、組織への信用度が極端に落ち、誰も信用できる人がいなくなります。こうなった場合、たとえ部署が変わり良好な人間関係を作れたとしても、組織への信用度は皆無なので、必ずどこかのタイミングで転職を行う可能性が高いですね。


というわけで、パワハラ被害者を救済し、さらに組織として良い方向へと導くには、パワハラをしている人に対し厳正な処分といった対応を徹底すること、そして、そもそもパワハラが起きないような職場環境を作り出すことを日々行う必要があります。

これから私は、私のような被害者を増やさないためにもどんな組織でも応用ができる対策案やノウハウを作りたいと考えています。また、パワハラを受けた経験者として、経験者にしかわからない対策を講じたいと思っています。そして社会保険労務士に合格し、人事領域でノウハウや経験を積み、ゆくゆくは働きやすい組織づくりの構築に関するお仕事に関わっていきたいなって思っています。