てるめめブログ

映画の感想、そして仕事を通じて感じる「組織」の異常さを自分なりの目線で書いていきます。

どんなことも経験してみるべきだ、という幻想

「○○をやってみなよ」「良い経験になるよ」と人から勧められることがあります。そして断ると、「経験って大事だよ、まずはどんなことでもやってみるべきだ」とさらに勧められることもあります。勧めている方は善意の固まりかもしれません。しかし、勧められる側にとってはもしかしたら迷惑という場合もあります。

 

私自身も迷惑に感じることが多々ありました。「この飲み会には面白い人が来るから参加するべきだよ」「お見合いは一度は経験すべきだ」「この講演会は行く価値があるから参加しなよ」等々です。断るとやはり、経験しないと判断なんて出来ないんだからまずはやってみた方が良い、と言われました。

 

しかし、確かに何でもまずはやってみるという姿勢は大切だと思います。仕事の場でも、とりあえずやってみてダメなら軌道修正する方法でキャリアアップしてきた経験があります。経験は自分の自信や実力に変わりますので、たくさん様々なことを経験できたことはある意味誇りでもあります。

 

ただ、人の使える時間は有限です。そのため自分の興味や志向に沿ってやりたいこと、やるべきことの取捨選択を行い動いています。なんでもかんでもやってみるという姿勢は大切ですし、意欲が高いと判断されて人から好意的に受け止められるかもしれません。でも、最終的には興味ややりたいこと、極めたいことなどなどを判断して動く方が自分にとってプラスになると思います。

 

なんでもやってみること、そして取捨選択し自分のやりたいことに専念すること。どちらも面白い生き方だと思います。ただ私はなんでもまずはやってみることを追求し薄く広く色んなことを経験するよりも、少なくても良いから専門性を徹底的に高められるようなことをやっていきたいと思っています。