てるめめブログ

映画の感想、そして仕事を通じて感じる「組織」の異常さを自分なりの目線で書いていきます。

活躍出来る人とは感情を制御できる人だと思う

これまで様々な組織で働いてきました。そして働く中で良い組織だなと感じたこともあれば、悪い組織だと感じたこともありました。それを簡単にご紹介したいと思います。

 

1つ目は悪い組織です。とあるスポーツクラブでアルバイトをしたことがあります。大手で都内、といわず全国的に展開されているスポーツクラブです。大阪にいるときに2ヶ月間程度短期アルバイトで入りました。やった仕事はプールの監視員です。仕事自体は肉体労働などで結構きつかったことを覚えています。

 

この組織にいた社員は8人程度。所長以下に管理担当、スポーツクラブの指導担当がいるような組織体制でした。そんな組織ですが印象は最悪です。所長の態度や部下への接し方が感情的すぎたからです。所長は、ミスをした部下を立たせて怒鳴る、バカだのなんだのと感情的な悪口を他の部下の前で叱責するような人でした。

 

この企業はイメージが本当に良く、働いてみたい組織だなと思っていました。しかし、この2ヶ月間でイメージが激変しました。たった一人の社員の行動だけでははっきり言って判断出来ないことだと思いますが、それでも良いイメージを感じることは出来ませんでした。感情をコントロール出来ず、また配慮も出来ないような人が管理職にいる時点でどうなのかと思ってしまいました。

 

2つ目は良い組織です。スポーツクラブの契約満了後、とあるゲーム会社で働くことになりました。この会社は設立して3年目程度でありベンチャー企業といっても良いくらいの組織でした。社員数も少なく、全体の8割はアルバイトという環境でした。勤務も過酷で、1ヶ月の内4日しか休まなかった月もありました。ゲームの制作現場は細かな作業ばかり続きますし、開発側の都合で仕事のスケジュールが大幅に変わることも珍しくない状態でした。

 

しかし、社員の方の仕事に打ち込む姿勢が素晴らしかった。私の直属の上司は、様々なゲームタイトルを複数管理し、同時進行で仕事をこなす管理者でした。その方は、どんな場面でも絶対に起こらず、ミスをした部下が居ても淡々とそれを処理し、改善方法を指導できる能力を持っていました。そして、いつもニコニコしており話しかけやすい雰囲気を常に出していました。

 

確かに仕事自体は辛く厳しいものでした。しかし、このような上司がいて、また社員の皆さんも感情的になるような人は誰もおらず、我々部下全員の感情すらも自然とコントロールできているような環境の職場だったので、仕事自体全然苦にならなかったんです。

 

良い組織と悪い組織、すべて1人の社員から感じた印象です。また、この1人の社員のおかげで仕事のやりやすさ、取り組み方が変わった事例でもあります。そして、それらすべて感情をどう使うか、感情をどう制御するかという点で決まりました。働きやすさって1人の社員の存在で大きく変わることも分かりました。感情を制御すること。組織を良くするために必要不可欠なキーワードなんだと実感できた経験でした。

 

仕事に使える 感情コントロールの技術

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