てるめめブログ

映画の感想、そして仕事を通じて感じる「組織」の異常さを自分なりの目線で書いていきます。

バカだと思われてもやりたいことをやり抜きたい!

学生時代、友達が大学を辞めて専門学校や海外に行くことにかなり冷めた思いを抱いていました。社会人になったら、会社を辞めたりする人やフリーターの身分を維持し続けてやりたいことをやり続けている人を見て、バカなことをしているなって思ったりしました。

 

そして社会人経験がそろそろ10年を迎えますが、上記のことを思い返すととにかく羨ましい、なんて素晴らしい生き方なんだろう、と今度は尊敬してしまってる自分がいます。

 

どうやら30代になるまで、大学を辞める、会社を辞める等々日本人が考える一般的な幸福像といった先入観やイメージに毒されたままだったようです。昔から存在している日本人的幸福像からドロップアウトしたルートを歩むことは、世間一般的に言うと不安定な生活であり不幸な生活でもあるとずっと私も思っていたみたいです。

 

そして今、大小様々な組織で働いてきた経験から考えると、「やりたいことをやる」「やりたいことができる」ことってかなり難易度が高いんだなぁと感じています。「やりたいことをやる」ためには、ある種今の安定した生活を手放さなければならないこともあります。そして、手放すための思い切りや勇気も必要です。転職活動をしていて運良く内定をもらったとしても、今の環境から別の環境へ移る勇気が出ない場合は内定を辞退することもあると思います。

 

しかし、一度そういうルートから抜け出し新たなことを始めた経験を持つと、かなり自分に自信がつくと思います。会社を辞めても人生が終わるわけではない、むしろやりたいことができる環境に近づいていると楽観的に思えるようにもなります。確かにこれまでの経験やスキル、年齢等様々な制約が有り一概には言えませんが、自分に正直に行動することも一度しかない人生を謳歌するためには必要なのかもしれません。

 

私自身、新卒で入社したそこそこ大企業の一部上場企業を辞めて設立3年目程度のゲーム会社に入った経験があります。社会人になってすぐに一般的な幸福像ルートから抜け出しました。一部上場企業で働いていたら今頃はより安定した給与や立場を得ていたと思います。でも、辞めてずっと作ってみたかったゲームの制作現場の入れたことで様々な出会いや面白さを知ることができました。そして、ゲームがどのようにして作られているかをスタッフ側から見ることができたのは本当に良い経験でした。

 

昔からずっと好きだったゲーム制作を仕事にすることでゲームが嫌いになるかな、と思っていたのですが全くそんなことはなく、むしろより一層ゲームが好きになりました。好きなことを仕事にするということは、自分の仕事に対するモチベーションを高めるためにもかなり有効な事なんじゃないかと本気で思えました。

 

自分に嘘をつき、やりたくないことをやり続けることもある意味必要かもしれません。私自身、新卒時代に就職先を選んだ基準は「財務諸表上安定した財務基盤の会社」でした。そして「有名な会社」という軸もありました。でも、この2つの基準を満たした会社に入れたはいいけれど、そこでの仕事は一切やりたいことではありませんでした。

 

私自身やりたいことっていうのは、「楽しさ」を幅広く提供できるような仕事がしたいというものでした。ゲームが好き、アニメが好き、こういう私自身の趣向を上手く活かしたビジネスができれば最高だろうなぁと思っていました。しかし、就活時代はある種見栄を張り財務諸表とか収益率とかそういう指標ばかり追い求め、ゲーム好き、アニメ好きな自分を隠していました。

 

だから、一部上場企業を辞めゲーム会社に入ったら、毎日仕事に行くのが楽しみになりました。仕事が楽しすぎて休日がつまらなくなったほどです。私の場合、趣味や趣向を仕事に持ち込むことがかなりプラスになるということをこの経験から知ることができました。

 

安定したルートから離れ、不安定で1年後2年後の仕事も見えない状況へ移ったことは世間一般からすれば「バカ」なことです。しかし、同じ趣味趣向の仕事を、同じ趣味趣向のスタッフと一緒にこなすことができたのは本当に楽しかった。今でも自分にとって宝物だといえる出会いでした。

 

このような、世間が考える日本人の一般的な幸福像というルートから抜け出した人生を歩むことを理解してくれる人は少ないかもしれません。しかし、徐々に自分の人生を軌道修正し、本当に自分にとって最適なルートに合流することができれば最高だと思います。そのためにも現状が不満なら幸福像ルートから抜け出しまくって、自分が本当にやりたいと思えるルートを見つけたほうがいいと思うんです。

 

こういう行動は傍から見れば「バカ」だと思われます。でもそれでいいんです。バカな自分を誇ればいいんです。やりたいことをやることに文句を言われる筋合いはありません。そんな、周りからバカだと思われてもやりたいことをやり抜けるような世の中を自分は率先して作っていきたいと思います。

  

やりたいことをやれ

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