てるめめブログ

映画の感想、そして仕事を通じて感じる「組織」の異常さを自分なりの目線で書いていきます。

ロート製薬の新卒採用方法は古臭いけど逆に新しい

ネットで新卒採用に関する気になる記事がありました。それは「ロート製薬」の新しい取り組みに関する記事です。


応募を電話で受け付けるように変えた。仲間以外と電話応対の経験がほとんどない学生が、企業に初めての電話をするには、何らかの考えを固めてから。あえて“ハードル”を設けたわけだ。応募者は当初、800人程度に激減。最初の電話でも、サイト上に記した同社のメッセージをどう思うかなど、簡単なやりとりから始めた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130224-00000001-maiall-bus_all


リクナビやマイナビといったネットでの就職活動を行わず、電話といったアナログな方法で応募者と初めてつながるといった昔ながらの方法に変えたという話でした。


ある意味新しい取り組みだと思います。ネットの就活サイトを通じてエントリーするのは、極論を言うと志望動機や自己PRをコピペした後クリック一つで企業へ応募できてしまいます。企業のことを何も知らなくても応募することが可能でもあります。志望度が高くなくても応募が可能なんです。


それに対し、ロート製薬の取り組みはこういう弊害を無くすことができていると思います。ある程度志望度が高くないと電話でエントリーしないと思われるので、志望度が低い人を排除できる上に、意欲のある応募者を初めから集めることができる優れた試みですね。


全ての企業がこのような取り組みを真似できるとは思えません。小さな企業であれば広告宣伝のために就活サイトに求人広告を掲載する方が良い場合もあります。ベンチャー企業ではそもそも電話で対応したり手続きをするのが非効率になる場合もあります。また、電話対応が必ずしも優れているとも限らないのでなかなか断行は難しいでしょう。


でも、この電話でのエントリーは今の時代にある意味最適な募集方法だと思います。採用戦略において母集団を形成する際に量ではなく質の高い応募者を獲得するためにも、こういう取り組みは面白いと思います。


採用基準

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