てるめめブログ

映画の感想、そして仕事を通じて感じる「組織」の異常さを自分なりの目線で書いていきます。

就職人気ランキングを見て思ったこと

様々な記事でも取り上げられています。1位から10位まですべて金融機関が占める新卒の就職人気ランキング夢が無いとか日本はダメだとか様々なネガティブな言葉で記事が彩られています。

 

私は逆にそうは思わないんですね。要は、こういった就職先を希望するようなマインドを持つ新卒が多くなる世の中にしてしまったのは、30代40代50代なわけです。挑戦よりも安定を重視する世の中を創ってしまった側に問題の本質が隠れているような気がします。

 

また、新卒の学生は大半が社会、企業の中、働くと言うことに関する知識なんて無いはずです。ブラック企業なんてそこで働かないとどんな壮絶さがあるのか、どんな理不尽があるのかなんて理解不可能です。パワハラもある意味受けてみて初めてつらさや改善、対策の重要性に気づくんだと思うんです。

 

そして、不景気やブラック企業、ノルマ等々様々な風評とそれがはびこる社会の影響かどうか分かりませんが、そういった情報をもろに実感してしまう状態が生み出されたため、就職人気ランキングができあがったのではないかとも思うわけです。

 

別に金融機関で挑戦や面白いことが出来ないとかそういうことを言うつもりはありません。私は金融機関での業務経験もなければ仕事上での絡みもほとんどありませんので適当なことを言うつもりはありませんが、ランキング上位の金融機関はハイレベルな安定度を持っていることは間違いありません。こういった選択肢を取ってしまうこともある意味良い選択なのかなと思ってしまうくらいです。

 

だからこそ、責任を新卒学生のマインドに転嫁するのではなく、このような社会を創ってしまった先輩社会人に課す方が説得力があるのではないでしょうか。

 

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