長時間労働を自慢する人からは徐々に離れていくほうがいい
大学時代、就活が始まるということでOB訪問を何度かしてみたことがあります。その中で、とある求人広告を作成する企業のOBの方に話を聞いたところこんなことを意気揚々と言われました。「病気になったけど点滴を打ちながら、お客さんに電話で商談を進めてた」という話です。
当時、社会に出る前の何も知らない学生だった自分は、仕事ってこういうもんなんだと変に思い込んでしまい、能力を高めるには点滴を打ちながらも仕事ができるほどの強さを持たなければ通用しないんだ、と思ってしまいました。
しかし、社会に出て様々な仕事をする中で感じたのは、長時間労働が必ずしも正しいことではないということです。世の中には無駄な残業や理不尽な長時間労働が蔓延っています。そんな悪しき慣習に迎合する必要は全くないわけです。激務で自分の体を壊すよりも、壊す前に逃げ出して別の組織や他にやりたいことを追求するのもいいかもしれません。
また、世の中の社会人には長時間労働や激務を自慢する人も多く、100時間程度の残業なんて甘いとか、終電で帰るのが普通だよ、とか言う人もいます。私がお会いしたOBもそういうタイプの人だったのかもしれません。こんな人とは可能な限り距離を置くほうがいいと思います。大切なのは自分自身。上手く社会の荒波を乗り切るためにはまず自分自身を常に肉体的精神的に健康な状態を維持させる必要があります。
ただ、大学時代は選択肢は数多くあれど、社会に関する知識の絶対量が少なすぎたため、良いと思われる選択をそもそも目の前に置くことすら出来ていなかったように思います。今でこそこういう話を実体験を元に理解できますが当時は無理でした。大学では、このような社会の本音や実態をリアルに伝えるような講座があってもいいと思います。
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