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TEL's room.com

映画の感想、そして仕事を通じて感じる「組織」の異常さを自分なりの目線で書いていきます。

【再考】保険商品勧誘に見る日本人的幸福感の怖さ

自己主張

生命保険のカラクリ (文春新書)

生命保険のカラクリ (文春新書)

 

「御社の保険商品、金融商品一切契約いたしませんので他のものに営業をお願いいたします」。職場に来られる保険の勧誘を行っているお姉さんとの会話は、どんな友好的に接されてもこうはっきり言いお断りするようにしています。

 

私が考える営業のスタート時点にやるべきことは「3つのお客様タイプを見極めること」だと思っています。1.交渉しなくても契約してくれる可能性が高い人、2.交渉次第では契約してくれそうな人、3.交渉しようが絶対に契約してくれない人、この3つのタイプを見極めて、自分の営業時間を1と2の人に対してのみ使うという戦略をとるのがいいのかなって思うんです。

 

そして最も厄介なのが煮え切らない態度をとる人です。同僚にもいるのですが、契約しないと言っているのにも関わらず保険の勧誘員の方にはっきりと「契約しない」とは言えず、だらだら話を笑顔でし続けてしまう人ってのが最悪です。なぜなら、保険勧誘員の方の貴重な時間を要は奪っているわけです。2なのか3なのかどっちなんだろう、と裏で考えながらセールストークをしているのはある意味いい時間とは言えないですよね。そんな時間を私は一瞬で0にしたいと思っていますので、勧誘に来たら即「お断り」するようにしています。自分の時間も相手の時間も双方を無駄にしなくて済む方法だって思うんです。

 

と、前置きをうだうだ書いてしまいましたが皆さんにとって「保険」というものはどういうイメージでしょうか。私は「最悪」なイメージしかありません。大学生になりたての頃、親戚の人に半ば強制的に保険商品を契約させられそうになり、自分の下宿先まで保険会社の営業担当が来るといった出来事がありまして。さらに、保険がどのようなものかも一切わからず説明も無く商品を売りつけられそうになったため、人間関係が壊れるくらいの怒り方をしたことがあります。

 

そのせいか、保険だけは絶対に関わらないようにしようと心の底から思っているわけです。しかし日本人は保険という商品が大好きみたいです。かなり多くの方が民間企業の保険商品を契約しています。契約している人のうち、どんな商品の契約をSているかしっかり説明できる人なんて多分契約者の2割くらいなんじゃないだろうかとも思います。中身がわからないけど保険は大切だから契約しておく、といった日本人的幸福像があるためなのかなって思ったりしています。

 

また、そんな日本人的幸福像を代弁する言葉として「GNP」という略語があります。これは「義理(G)・人情(N)・プレゼント(P)」の略です。高度経済成長期には、保険商品を販売する際は、近親者や親類縁者といった人たちにまず売り、その次はお願いといった形で情に訴えて売り、最後は親から子供にプレゼントしたらどうか、という流れで売るのが保険商品の売り方として揶揄されていました。

 

とにかく中身が分かりにくい保険商品だから、説明を聞いたり理解するという工程をすっ飛ばして保険の販売員の方や営業担当に丸投げし、昔から大切だと思われているから契約するという考えが蔓延っているため、日本人は保険に加入するのかもしれないと斜に構えて考えてみました。

 

個人的には保険は大嫌いですが、別に不必要だとかそういうことを言うつもりはありません。無理やり買わされるのではなく、必要な人がしっかりと内容を理解した上で適切な商品を購入しやすくなるサービスがたくさん出てくればイイなと思います。

 

生命保険の「罠」 (講談社+α新書)

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生命保険のウラ側 (朝日新書)

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