「自分にとっての幸せとは何か?」 この答えこそ明確にしておくべきである
- 作者: 林忠之
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<「日本の『幸せな会社』ベスト50」の社員は、本当に幸せなのか>
http://www.j-cast.com/kaisha/2013/05/08174637.html?p=2
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こんな記事がありました。ここで注意深く読んでみたい内容は、社員に対する姿勢の裏に隠れている現状を把握することだと感じます。この記事の例にあったのはとあるテレビ局の社員は会社近くのホテルに格安で泊まることが出来る、というものです。これを裏から見ると「仕事が激務で帰ることが出来ない」のかもしれません、と記事にありました。
一見こういう社員に対する取り組みを見ていると「良い会社だなぁ」と思えるかもしれません。しかし表に出したくない実態を知ることが出来なければ「良い会社」なんてとうてい判断出来ません。巷にあふれる求人広告を見てもそうです。求人広告は「広告」ですから、とにかく装飾されたきらびやかな文言がこれでもかと言うほど踊っています。求人広告制作担当の目標は「広告を見てこの企業に入りたいと思ってもらうこと」「実際にエントリーしてもらうこと」だと思われるので、悪いことなんて書きづらいですよね。私が求人広告制作担当なら絶対に悪いことは書きません。書くとしたらかなり工夫すると思います。
報道各社から出される「幸せな会社」という尺度も、スポンサー料、各種広告料といったしがらみがありなかなか本音を出せないところでもあると思っています。だから、本音やリアルな現状が素直に表現されるウェブの世界の報道が今後活発化していくんでしょう。素直というよりは「過剰」という気がしなくもないですが。
こんなイメージでいわゆる「幸せな会社」を選ぶというのは危険だと思っています。なぜなら「自分が何をしたいのか?」「自分にとっての幸せって何?」という判断基準が抜け落ちているからです。いくら周りから「凄いいい会社で働いているね」といわれても、自分のやりたいこと、価値観と全く逆のことしかできていなければそれは「不幸」以外の何物でもありません。
つまり、自分はどんなことで幸せを感じるのかということをはっきりと認識しておけば、世間が言う「幸せな会社」なんて意見には踊らされないはずです。何か判断する前に「自分にとっての幸せとは何か?」を明確にしておく必要があるのかもしれません。
- 作者: ジェームズ・アレン研究機構
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