企業側の採用活動にはルールがあるようですが?
学生のためのリアル就活本 就職活動ナビゲーション2014年度版 (日経就職シリーズ)
- 作者: 日経HR編集部
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- 発売日: 2012/06/29
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「採用選考に関する企業の倫理憲章」というものをご存じでしょうか? 要は大学4回生になった日、すなわち4月1日以降でしか採用の面接を行っちゃだめだというルールです。こんなことを決めている理由は、大学での勉強の時間を奪わないための配慮であったり、職を探している学生の機会を平等に与えるとかなんとかいう理由があるようです。
ですが、現状を見ると全くもって守られていないと感じたりすることもあります。私自身が新卒時代に就職活動を行っていた時、2月に面接を受けたこともあります。こんなことがテレビ等で報道されたりネットニュースで問題になっていたりします。
しかし、この倫理憲章は「日本経済団体連合会(経団連)」に加盟している会社にのみ適用されるルールなので、言ってしまえば非加盟の企業は守る必要がないわけです(多分)。私が新卒時代に受けた企業はおそらく加盟していなかったんでしょう。だから、このような報道と現状にギャップが生じるのかなと思います。
でも、問題の本質は加盟の有無ではないはずです。要は学生の勉強の機会と就職活動の機会を保証することにあると思います。一方の企業が倫理憲章を遵守し4月1日から採用活動をスタートするとしても、他の企業がその日よりも前に採用活動をスタートしているのであれば意味がありません。学生は多くの機会を得るためにもっと早くからそういった企業にアプローチするでしょう。加盟の有無を考えるのであれば、全企業が倫理憲章を遵守する必要があると思います。
まぁ、そんなことを言いつつも、リクナビやマイナビを使用してもっと早くから就職活動を始めなければ現在の就活戦線には立ち向かえないわけです。新卒の就職活動の構造、ルール、企業・新卒の希望、それらを取り巻くビジネスなどなど様々な現状を総合的に考えつつ上手い方法を見つけないと解決できない問題だと思います。
就職活動、なんか変な儀式めいたものになっているんじゃないかなって思えてきたりもしましたが、しなくてはいけない壁でもあるので、ぜひもっと企業、学生双方がやりやすくなる制度に変わっていけばいいなって思います。
- 作者: 田口久人
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