てるめめブログ

映画の感想、そして仕事を通じて感じる「組織」の異常さを自分なりの目線で書いていきます。

【書】俺の妹がこんなに可愛いわけがない (12) 感想 ~ネタバレ有り~

 

感想を一言で言うと「気持ち悪かったなぁ」という感じでしょうか。

 

そんなわけで「俺の妹がこんなに可愛いわけがない 最終巻」を発売日に買いに行き、帰りにスタバで一気に読破しました。読破、というか半分くらいすぎたところでもう読むに耐えなくなり、飛ばし読みを繰り返して無理矢理全部読み切ったというところでしょうか。

 

序章から中盤当たりまでは心躍るようなシーンの連続で読んでいてハラハラさせられましたね。桐乃に「好きな人がいる」と告げた後から続くあやせ、黒猫を振るシーンは圧巻。京介が誰を選ぶんだろうというドキドキ感はたまらなく良かった。多分最高潮に盛り上がったのはこのあたりでしょう。11巻まで続くはっきりしない主人公京介がバスバス振っていくシーンは心が痛くなりましたが非常に良かったです。

 

しかし問題はここからです。後半からは京介が「桐乃が好きだ-!」となり、桐乃も「はい」と両思い状態になるシナリオ展開。結局京介は桐乃を選んだんです。このあたりから変な気持ち悪さを感じてしまいました。そしてここから続く桐乃とのイチャイチャシーン。読んでいられませんでした。

 

私的にはこういう展開はおそらく無いんじゃないか、と思っていたわけです。実の妹とくっつくことは無いだろう。そしてあやせもどちらかと言えばサブキャラだよなぁ、黒猫ともう一度くっつくのも変かなぁ、、、と思いつつ最終的には麻奈美とくっつくのが俺妹の後味が一番すっきりする展開だと考えていました。というより希望ですね。

 

そんな麻奈美とは、最終巻の最終章で桐乃と最後の修羅場で決着。ちょっと胸が痛かったなぁ。麻奈美派だった私的には、この気持ち悪いお兄ちゃんどうにかして! という気持ち悪さしか残らなかったです。麻奈美があそこまで本音でぶつかってきたのは最終巻でのみ。嬉しくもあり悲しい物語でした。

 

最後は京介と桐乃の結婚式シーン。そして卒業すればこの兄妹の恋人関係は解消。そういう結末で俺妹の物語は幕を閉じます。思えばタイトルどおりの展開で終わったのかなぁとも思えるわけで。賛否両論ありますが上手く終わらせたようにも思います。気持ち悪いけど。。。

 

 

12巻まで読んだ感想は、本当にキャラクター全員を好きになれたところが良かったことでしょう。黒猫やバジーナは友情あふれる良い奴だし、家族や麻奈美一家もほのぼのするくらい気持ちのいい人たちです。そのほかのキャラも現実にいたらきっと仲良く出来るだろうなって思います。この小説が面白いって思った理由はキャラクターに愛着がありすぎるからなのかもしれません。

 

次回作も現在執筆中と言うことらしいです。次の作品でも素晴らしいキャラクターをぜひ生み出していただきたいですね。最終巻はちょっと気に入らなかったですが、シリーズとしては最高の小説でした!