【書】ミステリー?を読んでみました。~珈琲店タレーランの事件簿~
珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
- 作者: 岡崎琢磨
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2012/08/04
- メディア: 文庫
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あまり名作と呼ばれるミステリーを読んだことが無いのでなんとも言えませんが、ライトノベルとしては結構面白かったです。肩の力を抜いて気楽にサッと読めてしまえるところに面白さがあると思います。
この小説は短篇集でそれぞれの話にちょっとした謎があり、主人公であるバリスタの女性がそれを解決していくという構成。謎も、別に人が死ぬとか大金が強奪されるとか大きなものではなく、日常生活の隙間に起こりうるちょっとした疑問を推理という切り口で解き明かしていこうという話ですね。個人的にはこれくらい「ぬるい」話がとても心地良かったです。
ただ、惜しむらくは中途半端さです。ミステリー要素と恋愛要素がどちらも中途半端に描かれているため、なんか読んでいても物足りなさを感じてしまいます。まぁ、焦らされていると思えば面白いのかもしれませんが。
この小説の好きなところは、京都という雰囲気とカフェという落ち着いた空気感なので、この辺りをもっと上手く活用していただき、恋愛要素をもっと深く描いて欲しいと思っています。個人的にはかなり期待している小説なので、今後の展開を応援したいと思います。
珈琲店タレーランの事件簿 2 彼女はカフェオレの夢を見る (宝島社文庫)
- 作者: 岡崎琢磨
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2013/04/25
- メディア: 文庫
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前巻が気に入ったので購入しました。そして一気に読破。個人的にはそこそこ楽しめました。美星とアオヤマの関係がどう進展するのか? そして妹の登場による物語の影響などなど、私的には悪くない展開だったんじゃないかなって思います。
しかし惜しむらくは後半。詳しくは書きませんが、急に雰囲気の変わる展開は突然すぎるなと感じました。この小説で好きなところは京都とカフェの織り成すゆったりとした雰囲気と空気感なので、もっとそのあたりを重点的に書いて欲しかったなと思います。
でも、1巻も2巻も心地良い雰囲気といい意味でぬるいストーリー展開はやっぱり読んでいて心地良いので、美星とアオヤマの関係含めて次巻も楽しみにしたいですね。