てるめめブログ

映画の感想、そして仕事を通じて感じる「組織」の異常さを自分なりの目線で書いていきます。

【映】終戦のエンペラーを公開初日に観て来ました

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終戦のエンペラー」観てきました。感想を一言で言うと中途半端。面白くなかったですね。歴史的に非常に知的好奇心を揺れ動かされる面白いテーマだったのに、シナリオが残念すぎました。もっと時間をかけて、もっと忠実に史実を調査して作りこんで欲しかった。

 

そんなシナリオについて、歴史部分の作り込みは素晴らしいものがありましたが、ラブロマンスは全くもって必要なかったと思います。どっちかにするべきでした。色んなもの詰め込んで、結果中途半端になった悪い例でしょう。ラブロマンスを一切省けばもっと歴史部分、天皇マッカーサー、そして連合国総司令部の話とA級戦犯のドラマを描けたのではないかと思います。

 

確かに、天皇戦争犯罪者なのかどうなのかを様々な証言や証拠を探し見つけ出すシナリオ展開は面白いものでしたが、それぞれの登場人物が意思をはっきりさせていく過程や交渉などがアッサリとしすぎてて物語に重厚感を感じなかったのは致命的です。

 

また、トミーリージョーンズのマッカーサーが全く記憶に残らないほど光らない役どころだと感じました。サブキャラかと思うくらいに出演シーンが少なく、彼の個性や軍人としての生き様を全く描けてなかったですね。マッカーサーの苦悩や占領政策への関わりなんかを見たかったのですが、全くそういうシーンもなく期待はずれでした。

 

結局、作品を通して何を表現したかったのか分からない、何も伝わらない面白くない映画でした。

 

映画って期待しすぎるとダメですね。終戦のエンペラーは余りにも期待しすぎたし、トミーリージョーンズ好きだし、この時代の歴史に興味があるので公開日に一番乗りで見に行ったけれど、、、残念です。

 

唯一得たものは、英語をもっと勉強しようと思えたことくらいです。閣僚や天皇の側近が英語を自由に操る場面は観てて威厳を感じました。

 

新宿ピカデリーで観たんですが、客層はご年配の方が多かったように思います。若者はほとんどいませんでした。空席もちらほら。まぁ朝早い9時半スタートの映画だったのでそれは仕方がないというところでしょうか。

 

次観たい映画は「ホワイトハウス・ダウン」という映画ですね。7月の頭に「エンドオブホワイトハウス」という映画を観たので最近こういうノリの映画に興味を持っています。そんなわけで、来月のコミケ前か後に観て来ます!