【採】新卒就職活動では満足できる結果は出せないと割り切ろう
何がやりたいかなんて新卒時にわかるわけもありません。新卒時の就職活動で何度も企業側から「志望動機」という質問を投げかけられます。しかし、自信を持って御社の中でやりたいことがある! と言える人なんて少数派でしょう。でも聞かれるから話さなくてはいけない。無理してロジックを作り上げて無理やり自分の経験と擦り合せて答えるわけです。なんて気味の悪い活動なんだろ、と思いました。
そして自分のやりたいことを経験をもとに思い描ける人が少ないから、就職人気ランキングが知名度やイメージだけで形作られているのだと思います。マスコミや広告代理店、金融機関などなど、毎年同じような企業がランキングを彩ります。確かに新卒採用は企業側からすれば合理的に採用できるので喜ばしいことなのかもしれません。学生側も同じ時期に同じように活動できるのでやりやすいと感じるのかもしれないですね。
でも、仕事ってある程度「やりたい」と思えることを実現できないとなかなか続かないものです。これまで書いたように、日本の今の新卒採用方式じゃなかなか良いマッチングを達成できる学生も企業も多くはいないのかなと感じてしまいます。
だから、この現状を打破せず上手く使ってやりたいことができる組織に出会う方法を考えればいいのではないかと思います。私が考えるのは、単純に新卒採用は「スキル」「経験」を積むことができる組織と出会うことを第一の目標にするということです。そして転職市場である程度評価されるスキルと経験を身に着けた上で「やりたい」ことができる組織にアプローチすればいいのではないでしょうか。
社会人を経験すると、仕事を通じて様々なものが見えてきます。学生の頃イメージしかできなかった「企業」「仕事」というものをリアルに学びながら経験を積むことができます。そういう社会人経験をしつつ「やりたい」ことをこれまでの欲望やイメージと実際の社会の現状を擦り合せて明確にしていけばいいのだと思います。
新卒就職活動で良い結果、満足できる結果なんてできないものだと割り切りましょう。割り切ったうえで「スキル」「経験」を詰める組織に入ることを最大の目標とし、将来やりたいことを追い求められるような自分になるのが現状のシステム下では合理的な方法かもしれません。
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