てるめめブログ

映画の感想、そして仕事を通じて感じる「組織」の異常さを自分なりの目線で書いていきます。

【映】劇場版ペルソナ3 ―#2 Midsummer Knight's Dream― ~(※ネタバレあり)ゲームの縮小版ダイジェストアニメにすぎない~

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※ネタバレあり



【前提条件】
1.前作を見ていないと意味不明な映画
2.ゲームをある程度じっくりやっていないと意味不明な映画


【感想】
と初めに書かせてもらいましたが、率直な感想はやっぱりゲームをアニメ化するのは無理があるということでしょう。ペルソナ3はPS2でクリアし、PSPでもプレイしましたが、あの長くて重みのあるストーリーを分割し2時間程度の枠に収めるんですから、「えっ!? もうそんな展開になるの!!??」という端折られた感をかなり感じました。


話の流れは、

ゆかりのラブホシャワーシーン → 屋久島 → アイギス登場 → ゆかりの過去 → ストレガと荒垣 → 天田 → 縁日 → 荒垣と天田の因縁 → ルーレットのシャドウ対決 → 荒垣やられる → 学校での告別式 → エンディング。。。(ところどころ抜けてるかもしれませんが)


というわけで、ゲームをやっていない人はこの映画を見ても多分面白さを感じるのは難しいと思います。特に、冒頭の唐突な場面はハッキリ言って意味不明でした。ゲームをやっている私はわかりますが、わかっていてもいきなり何の説明も無しにゆかりのラブホシャワーシーンを出してくるってのは驚き以上に冷めてしまいましたね。


そして、いきなり現れる新キャラたち。さらにそんな新キャラたちが今回の映画の核になる部分を持って行っちゃいますので、感情移入する前にシーンが終わっている、ということが何度もありました。なんというか、ゲームを早送りのダイジェストで見ている感覚でした。


最後も、天田が母親の敵は荒垣だということを知り荒垣に復讐するというシーンですが、天田も出てきてすぐだし、荒垣もそんなに物語に深く関わってこないままこのシーンに突入しちゃったため、感動が少し薄れました。


ラストシーンは荒垣の告別式ですが、講堂に設けられた献花台に生徒たちが花を手向ける中、他の生徒が「俺達に関係ないよなぁ・・・」という態度をとり、伊織が切れる、、、そして主人公の顔がズームされてスタッフロール、という演出。うーん、ちょっと後味が悪すぎないですか? 映画を観終わった高揚感を一切感じませんでした。まぁペルソナ3の世界観を考えると、ダークな演出は適切なのかもしれませんが、次回への期待をほぼ感じることなく終わってしまったという印象が強く残りました。


エンディングテーマもおとなしい落ち着いたバラード、嫌いではないけどなんとなくいい印象を持てませんでしたね。Lotus Juiceさんの軽快なラップ?を期待していたのに、CMと冒頭のOPで少し流れただけ。エンディングでガッツリ聞かせて欲しかったなぁ。一応次回の「#3」は期待しますけど、#1も#2も全くの期待ハズレだったので映画館に行く必要はないかなぁとも思えてきました。何度も書きますが、長編のゲームをアニメにして映画化するのは無理があります。ペルソナ4みたいに2クールでやってくれるんなら別ですが、ペルソナ3はファンとしてかなりガッカリさせられた映画化だったと感じています。


というわけで、ゲームをプレイ済み、さらに全体の流れをダイジェストでもいいからアニメという表現でサクッと楽しみたいのであれば最高の映画だとは思います。



【良かったところ】
少しフォローします。

アイギスの戦闘シーンはかなり迫力がありました。また、荒垣とコロマルとの交流(餌を作ってあげる)や、映画館での注意事項をエリザベスとマーガレットが説明するショートコントも面白かった! あと、ゆかりのシャワーシーンは深くにもドキッと色気を感じさせられました

あとはゆかり、美鶴、風花の水着。。。ほんの少ししか出てきませんが、見どころだと思います。その後の主人公たちによるナンパも面白かった!


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ペルソナQ シャドウ オブ ザ ラビリンス

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