【主】日本における真の国際化とは「何も感じない」ことである
- 作者: Edwin O.Reischauer,神保尚武
- 出版社/メーカー: 成美堂
- 発売日: 1990/01
- メディア: 単行本
- クリック: 1回
- この商品を含むブログを見る
電車に乗っている時を想像してください。隣には誰も座っていません。そうこうしているうちに、次の駅でたくさん人が入ってきました。そして隣には外国人の男性が座りました。。。
多分日本人なら9割くらいは無駄にソワソワすると思います。何か聞かれたらどうしよう、とか必要以上に緊張したりすると思います。多少慣れている方でも若干の意識するはずです。それだけ日本人は外国人と一緒に何かをするという経験が乏しいということです。
ここで本題です。日本の真の国際化した状態ってどういう状態でしょうか? 私はこう考えます。たとえ電車でとなりに外国人が座ったとしても、何も意識せず、何も感じない状態に日本人がなることだと思います。街中に外国人が居ても、お客さまに外個人が居ても、日本人とあたかも接するかのような気分で対応が出来る状態に日本がなることで初めて「国際化」したと言えるのではないでしょうか。
ただ、このような感覚になるのはものすごく難しいです。日々外国人と接するような状況に身を置かない限り慣れることはないと思います。海外に長期間滞在するか、外国人が多数居る環境で活動するか、このくらいしか思い浮かびません。せめて、学校教育の中でそのような環境に身を置けるような取り組みがあれば良いのかなと思います。
今の日本では、政府主導で国際化を推進していたり、観光立国を目指し外国人観光客を増やすための試みを大々的に行っています。しかし、日本人のマインドが国際化していない状況では何も変わらないと思います。
だからこそ、「何も感じない」ようになってもらうような教育体制を築き、10年後、100年後を見据えた教育政策を立案しつつ動いていく必要があるように感じます。せめて20年後、多少なりとも何も感じないような人が多い日本になってくれることを希望します。
真の国際化とは(バイリンガル版) - The meaning of Internationalization
- 作者: エドウィン O.ライシャワー,Edwin O. Reischauer,國弘正雄,Masao Kunihiro
- 出版社/メーカー: チャールズ・イ・タトル出版
- 発売日: 2009/04/15
- メディア: ペーパーバック
- クリック: 5回
- この商品を含むブログを見る