【映】心が叫びたがってるんだ 〜あの花とは違った強く心に響く感動〜
物語の中盤から後半に向けてじわじわとこみ上げてくる感動に身震いしました。
音楽、演技、ストーリー全てがとにかく良かったです。
恥ずかしいほどの青春模様を、4人の不器用な少年少女がだんだんと成長していく姿は感動的です。それぞれの悩みや後悔を胸に衝突し合い傷ついていく4人とその仲間たち。なんというか、これを見に来たお客さんの過去にも同じような事があったんじゃないかと思えるシーンの連続に少し心が痛くなりました。でも不快ではないんですよね。映画全体の雰囲気が良いせいかそんな痛みも含めて物語に見入ってしまいました。
水瀬いのり演じる成瀬順は、過去のトラウマから声を出すことが出来なくなり通っている高校のクラスでも浮いている存在。そんな「しゃべらない」けど声は出している、という絶妙な役を演じる水瀬さんの熱演も見どころだと思います。驚いたり恥ずかしがったり悩んだり悲しんだり、、、そんな順の反応はとにかく可愛くてコミカルで面白い。ぜひ劇場で楽しんでもらいたいですね。
また、順含む4人の主人公は全員「言葉」を通じた後悔を持っているわけで。言ってしまったこと、言えなかったこと。そんな過去の後悔を映画のエンディングへ向かうラストの盛り上がりの中でどんどん解消されていく快感は凄まじい感動です。
そして、ミュージカルシーンからエンディングまでのシーンはとにかくスゴイ。ハラハラさせられるかと思えば急変する順や拓美の感情と成長に感動し、さらに体育館で行われているミュージカルの雰囲気や歌声は心に響くものがあります。順の言葉に出来なかった心の叫びが詰まった歌詞、2時間もの映画の中で前半から中盤にかけてずっと見てきた順の想いを強く感じることができるこのシーンは必見です。
公開当日にTOHOシネマズ日本橋に見に行ってきたのですが、お客さんの入りはいま一つという感じ。でも、評判やみんなの口コミが広がれば広がるほどどんどん劇場へ足を運ぶ人も増えそうな気がします。それだけじっくりと、じんわりと感動がこみ上げる名作だと感じています。
ただ、1つ文句を言わせてもらうと、エンディングテーマが乃木坂46?というのは許しがたいですね。感動で盛り上がったラストシーンのあと、急激に現実に引き戻される下手でチープな歌声。なんでエンディングテーマをミュージカルや4人の主人公の曲にしなかったのか理解に苦しみました。
公開2週目は1週目とは違った入場者特典が付いてくるみたいなので、また見に行こうと思っています。といいつつも連休中のレイトショーに見に行くかもなぁ。。。
- 作者: 阿久井真,超平和バスターズ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2015/09/11
- メディア: コミック
- この商品を含むブログ (4件) を見る
- 作者: 豊田美加,超平和バスターズ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2015/09/08
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (4件) を見る
- アーティスト: サントラ
- 出版社/メーカー: アニプレックス
- 発売日: 2015/09/16
- メディア: CD
- この商品を含むブログ (1件) を見る