てるめめブログ

映画の感想、そして仕事を通じて感じる「組織」の異常さを自分なりの目線で書いていきます。

【映】リズと青い鳥 ~心の底からじわじわと面白さがこみ上げる~

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今年は2018年5月12日時点で10本くらい映画を観てますが、その中でも最も面白くて感動した映画でした。


この作品は、響けユーフォニアム本編に出てくるような「笑い」や久美子の一人芝居といった明るいシーンはほぼ無く、落ち着いたゆったりとした暗い作品です。


そもそも主人公の鎧塚みぞれが暗い。ボソボソっとしか話さないし基本的にネガティブで依存症。また、もう一人の主人公傘木希美の明るさや後輩に慕われる姿が強烈なな対比となっているところが面白い。


さらに「リズと青い鳥」という童話のお話がところどころに挟み込まれ、その童話と似た境遇であるみぞれと希美が苦悩や嫉妬をしながら関係を成長させていく友情物語がじわじわと感動を作り上げてくれます。


響けユーフォニアム本編2期でちょこっと注目されるキャラクターが主人公、ということも新鮮でした。はっきり言ってほぼほぼ知らないキャラクターだったけど、久美子や麗奈の後ろで脇役に徹していた二人にも深い個性と不安や苦悩といった物語があり、それがまた響けユーフォニアム全体の面白さを彩ってくれていると思います。


響けユーフォニアムのことが好きな人ならぜひ観に行ってほしいですね。映画館の大きなスクリーンと迫力のある音響で楽しめる機会があればぜひ!