てるめめブログ

映画の感想、そして仕事を通じて感じる「組織」の異常さを自分なりの目線で書いていきます。

【映】ビブリア古書堂の事件手帖 ~前の「あれ」より数億倍面白い!~

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ビブリア古書堂の事件手帖って過去実写ドラマになってるんですよね。月9史上最低の視聴率を叩き出した「あれ」です。まぁ、あれは完全にミスキャストと大人の汚い都合ばかりが印象に残ってしまったんでストーリーを楽しむ余裕が全くありませんでした。というか、あれは単なるド素人が作ったスピンオフだと思っています。


で、今回のビブリア、個人的にはとても面白かったと思いました。とりあえず栞子さんが原作に忠実な雰囲気だったのでそれだけで大満足です。五浦大輔も栞子の妹文香も良いキャスティングだと思いました(前の「あれ」があまりにも駄目すぎたので評価が甘くなっているのかもしれない…)。


ストーリーは1巻の内容。謎の人物に階段から突き落とされた栞子さん。その事件の発端となったのは一冊の小説。栞子さんとアルバイトの大輔が
犯人を見つけようと奔走するってお話です。


物語の内容は大体知っているのですが、小説から感じるおっとりとした世界観、古書店と文芸作品とおしとやかなお姉さん、そして体は大きいけど争いを好まないアルバイト、レトロだけどなにか優しい、そんな絶妙に心地よい雰囲気を的確に魅せていたと思います。


そして事件の発端となった一冊の小説を巡って祖父たちの時代、そして今の時代という場面を交互に見せつつ真相を解明していく演出は楽しかった。確かに所々に甘いなぁと思えるような事件も続くんですが、それを補ってもあまり余るキャラクターたちの魅力や雰囲気がありました。


願わくば、この映画を観て原作小説を手に取ってくれる方が一人でも多くなればいいなと思います。前の「あれ」を見てショックを受け小説すら読まなくなった方も少なくありません。そんな方が少しでも戻ってきてくれるなら…


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<補足1>
ワタシ的高得点のこの点数には
・「原作のことが好き」という補正
・前の「あれ」よりも数億倍面白い
というバイアスがかかっています。

<補足2>
前の「あれ」というのは、フジテレビ月9で放送された剛力彩芽主演の「ビブリア古書堂の事件手帖」です。
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↓前の「あれ」↓