てるめめブログ

映画の感想、そして仕事を通じて感じる「組織」の異常さを自分なりの目線で書いていきます。

【映】ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow ~導入も過程もオチも弱すぎる駄作~

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※ネタバレあり









新年一発目の映画はラブライブサンシャインでした。作品はそこそこ好きだしキャラも愛してる。でも、映画の出来は疑問符だらけの駄作というのが率直な感想です。そんな残念だった作品をレビューしていきます。



1.ストーリーについて

歌やダンスは素晴らしい。さすがはラブライブサンシャイン。でも序盤のあのダンスは何だったのかよくわかりませんでした。唐突に始まったもんだから何かあとで説明があるのかなと思いきやスルー。もやもや感を残したまま物語は続きます。


また、「映画全体の主題(目的)」が見えてこなかったしあったとしても弱かったです。海外に行ったけどそれに大きな意味を感じられなかったし、気づいたら沼津で何故かステージ。色んなものを詰め込みすぎたが故にまとまりの無い行方不明系映画に成り下がっていたように思います。


特に、新しい高校へ編入することに反対する勢力を見返してやる!という熱い展開になるかと思いきやそんな人達は前には出てこずはっきり言って有耶無耶。今回の映画の敵対勢力は「編入反対派の親たち」「マリーのお母さん」


この2大勢力に立ち向かいつつ物語を膨らませていくのかと思ったのですが、3年生が卒業することに対するSaint Snowの苦悩と新生Aqoursの葛藤、マリーの家庭問題、編入できない・・・という大きな課題がたった2時間弱に詰め込まれているのでちぐはぐになってるんですよ。ボリューム不足です。3章構成とかにしてほしかった。


さらに、最後のシーンは唐突に終わったなぁと感じてしまいました。大きな目標があってそれを達成して終わる、、、という映画ではなく3つくらいの目標がコロコロ移り変わり、最後は盛り上がらないまま有耶無耶~って感じに終わったという印象です。新年早々駄作を見てしまい幸先の悪いスタートダッシュ、次はハズレを引きたくないなぁ。


2.キャラクターについて

一応全員に見せ場はあったかと思いますが、個人的にはヨハネとルビィが目立ってたように感じました。まぁ登場人数が多いので全員を光らせるなんて無理だと思ってます。でも無理に調整した結果チグハグになってしまったのではないかと邪推までしてしまいました。


そもそも、今回のお話は前作の劇場版ラブライブ以上に海外に行った理由が弱かった。マリーが親から逃げるっていう展開はなんとなく予想はできますが、あまりにも展開が早すぎた。千歌たち2年生と1年生が初めて行くイタリアで彷徨いながらなんとか必死で見つけるのかと思いきや、あっさりと3年生たちと合流。


で、すぐさま唐突にライブをしちゃってもう沼津!?という展開。劇場版ラブライブよりも酷いです。マリーだけに焦点があたり他の3年生は空気でしたし、イタリアで目立ってたというか推されていたのは大聖堂に行けてテンションの上がったヨハネとリーダーシップをとろうと頑張るルビィくらいです。


2年生たちも千歌はセンターなので目立ってはいましたが、曜ちゃんや梨子はやや後ろに下がっていたかな? あまり印象に残っていません(というか私はマリー推しだから)。むしろAqours以外のキャラクターの方が目立ってたし重要な役回りだったような気がします。Saint Snowとか曜ちゃんのいとことか。


主人公9人を2時間弱で全員目立たせるのは無理だと思いますし、新キャラやサブキャラもたくさん出てくる。やっぱり3章構成、もしくは2部構成にして丁寧に物語を構成してほしかったなぁ。キャラクター全く知らないような初見でも多少は楽しめるとは思いますが、私は正直オススメしません。


3.曲について

曲はすごく良かったしダンスシーンも圧巻。特にイタリアで9人で踊るシーンは良かった。曲自体は若干コミカルな感じだったのですがそれがまた物語と合っていたと思います(マリー推しなので)。


それにイタリアでの3年生だけの曲も良かった。劇場版ラブライブみたいに1年生から3年生までそれぞれ学年ごとに曲があるのかと思いきや今回は3年生だけ。でもマリーを中心に衣装も曲もダンスも可愛いかったので大満足。


オープニングの沼津の街中をたくさんのアイドルと共に歌って踊るミュージカルのようなシーンは映画館だからこそ楽しめる大きさと迫力。ストーリーのところでも触れましたが、確かに意味不明ではあったんですが曲やダンス、演出面は最高! また観たい、そんなシーンです。


ただ、Saint Snowの曲良かったなぁ。。。


4.総評

と、長々書いてきましたが、感想を一言でいうと「何も心に残らない駄作」といったところでしょうか。前作の劇場版ラブライブも致命的に面白くなかったので、まさか今回もそうだと単純に私の感性に合わなかっただけかもしれません。


残念ですが当作は「ラブライブサンシャインファン」か「可愛い女の子のキャッキャウフフが見たい人」だけしか見に行っては駄目です。


点数は【1.4点(5点満点中)】。下記にもレビューを書いてますが、ちょっと個人的には合わなかったかな。




※追記※

ちなみに映画開始冒頭ではスクリーンの写真を撮っても良いタイミングがありました。今回は千歌ちゃんということは翌週は別の絵になるのかなぁ?という期待を残してくれました。


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こういう企画って面白いですよね。SNSで盛り上がれば映画の宣伝にもなるしファンも増える。たまに別のライブで撮影OKの時間があったりしますが、記録も記憶も残るって良いなぁって思います。




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TVアニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』オリジナルサウンドトラック 「Sailing to the Sunshine」

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