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映画の感想、そして仕事を通じて感じる「組織」の異常さを自分なりの目線で書いていきます。

【映】メリー・ポピンズ リターンズ ~新作ではなく「リメイク」にしてほしかった~

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前作と比較すると、、、といった野暮なことは言いません(言いたいけど)。誰もが笑顔になれる素敵な映画でした。そんな「雰囲気」は良かった映画です。「雰囲気」だけは良かったなぁ。





※ちょっとネタバレあります。





<目次>

1.ストーリーについて

バンクス家の不幸な状況下に突如舞い降りるメリー・ポピンズ。昔メリー・ポピンズに不思議な魔法の世界に連れて行ってもらったことはすっかり忘れ、夢を見れない大人になった2人と再会します。


今回も同じく子どもたちのお世話を強引に引き受け、躾以上に大切なことをまたもや強引に魅せていきます。始めは夢や希望を失っていた子どもたち。しかし、お風呂に潜って海底を泳いだり、陶器の柄の世界へ飛び立ち素敵なメリー・ポピンズのショーを楽しんだり、気がつけば私たちも童心を取り戻していく感覚を全力で楽しんでいました。


街灯の維持をする火の番人たちと霧がかかった暗いロンドンの街中を上や下へと歌って踊ってはしゃぐダイナミックなダンスシーンは見応え抜群!前作の煙突掃除を彷彿とさせられました。誰一人悲観的な人はいない、希望と夢に溢れた笑顔だけがスクリーンに映っていました。


最後はコリン・ファース演じる銀行頭取の悪事をこれまた前作の印象的な場面を重ねて一掃する爽快さ。この場面はぜひ映画館で観てほしいですね。


2.前作との比較

やっぱり前作と比較させてください! なんというか全体的に展開が早すぎるかなぁと思いました。前作は丁寧に物語を進めていたしミュージカルもじっくりと楽しませてくれたと思います。しかし今作は一つ一つのミュージカルシーンが記憶に残っていないんですよね。


曲も記憶に残るものが無い。「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」とか「チム・チム・チェリー」のような印象的な曲は今回無かったんじゃないかな。ストーリーもミュージカルも曲も微妙。


途中、陶器の修理を出しに行ったお店が前作で言うところの「笑ったら浮いちゃう場面」なのかなぁと思いつつも、そのシーンは「とりあえずメリル・ストリープ出したいから追加しました」的なシーンだったのでちょっと残念。CGやデジタル技術ばかり良くなったけど、芯の部分であるストーリーやミュージカル、曲がこうも駄目だと思い出が汚れちゃいますよね。


はっきり言って、新しい物語にするのではなく「リメイク」にしてほしかったです。



3.キャラクターたち
マイケル(父)の銀行マンという設定は良いとしても画家といった設定はほぼ活かされず、過去のメリー・ポピンズとの思い出もあまり語られず終わってしまいました。ストーリーが弱いんですよ。そもそもメリー・ポピンズと子どもたちや大人たちとの絡みが少ない。


そしてメリー・ポピンズの魔法使いっぽい場面が少なくて残念でした。私が大人になってしまったせいで面白さを感じられなくなっているのかも知れませんが、前作の方がまだ愉快でちょっと強気な魔法使い風のメリー・ポピンズというキャラが立っていたと思います。そもそも登場シーンから強引すぎるのが駄目ですよ。


あと、バンクス家の子ども達もちょっと出番が弱いかなぁ。また、前作の男前で物語の中心人物バートが、歌もダンスもビジュアルも微妙なジャックというキャラになってたというのも微妙でした。うーん、前作が美化されすぎているのかなぁ。。。


4.結局どうしたら楽しめる?

前作は観ておいたほうが良いです!今作の中に所々前作の印象的な場面が出てきます。また、バンクス家のお隣に住む提督なんて前作観てないと意味不明でしょう。あとはストーリーを一切意識せずダンス、ミュージカル、歌声をただ楽しむ、そう意識することが大切です。ストーリーを楽しもうと思ってはいけません。



やっぱり名作は名作のまま残しておくほうが良いのかもしれませんね。まぁ、この映画を観て前作を観てくれる人が多くなれば良いなぁって思います。そんな壮大な宣伝のためのリターンズ、そこそこオススメです。



メリー・ポピンズって「普段は雲の上で暮らしている魔法使い」という設定なんだけど、リターンズから観始めた人は唐突に空から現れる変な人ってイメージにしかならないから、せめて始めのシーンでメリー・ポピンズってどんな人なのか説明すべきでしたね。


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