てるめめブログ

映画の感想、そして仕事を通じて感じる「組織」の異常さを自分なりの目線で書いていきます。

【映】劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~ 演奏も人間関係模様も良かった!けど…

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小説もアニメもリズと青い鳥もすべて観てます。なんなら聖地巡礼も行きましたし京都アニメーション本社前まで行ってきました。そんなわけでユーフォ、かなり期待しつつ公開日に観てきた感想を率直に書いてみました。











※ちょっとネタバレあり








ストーリー

物語は久美子たちが2年生になり新入生の後輩が入部してくるってところからスタート。低音パートにちゃんと新入生が来るのかなぁって悩みつつ・・・ってシーンはTVシリーズの2話とか思い出しちゃいますね。そんな中久美子は後輩の指導係として優しく教えつつ、サンライズフェスティバルやコンクールのオーディションに向けて黙々と練習。。。


でもそう簡単にはいかないわけで。個性的すぎる後輩たちが部内をかき乱します。先輩より上手に演奏できる後輩、オーディションで上級生を追い抜いてコンクールメンバーに選ばれちゃったら立場が悪くなるのでは・・・そもそも下手な先輩との接し方が・・・そんなジレンマに戸惑いつつも、うまく緩やかになだめておさめる先輩の久美子が可愛いですね。大人になったら苦労しそう。


そんな物語はサンライズフェスティバルからのコンクール、というところまで進みます。1時間半くらいの映画ですが、その中に本当に大切で良いシーンを厳選して並べて構成した感じがしますね。展開が早いけど演奏シーンみたいな超重要シーンはふんだんに時間と技術を使っていたなぁって思います。


演出

いやー、良かった!特に演奏シーン!舞台上で激しく動き回り、汗が流れ、瞳から燃えたぎる熱さを感じられるほどの強い演奏描写を楽しめるなんて感動しかありません。


コンクール会場内を縦横無尽に動き回るカメラワーク、そして各パートの演奏が音楽に合わせてクローズアップされ、時折カラフルに彩られた楽譜が映り込みます。リズと青い鳥の演奏では序盤から徐々に盛り上がりを魅せそしてオーボエのソロパート。「リズと青い鳥」では音楽室内での演奏でしたが、今回はコンクール会場でカラフルに彩られた力強いオーボエの音色には感動させられました。


また、京都北宇治付近の町並みや鴨川と橋と久美子と秀一。。。いやー、やっぱり京都アニメーションの描くきれいな背景美術はたまらないですね。一日中観ていても飽きない。


キャラクター

新キャラがたくさん出てきます。ユーフォニアムパートに入った1年生の奏は周りの状況をしっかり見ながら動けるけど計算高い可愛い女の子。このキャラクターがある種今回の映画の主人公と言っても良いのではないでしょうか。またチューバパートに入った1年生の美玲は居残り練習には残らずさっさと帰ってしまうドライで取っつきにくい人見知りな女の子。この2人が中心となって物語をかき乱します。


また、2年生になった久美子や秀一、麗奈や緑たちも後輩ができたことで多少はしっかり振る舞わないとっていう雰囲気が出てましたね。特に久美子と後輩たちとの絡みであったり、同じユーフォニアムパートの奏と繰り広げる若干危なっかしい関係模様は観ていてハラハラさせられました。でも、みんな可愛いんだよなぁ。サファイアちゃんは映画でさらに可愛さが増したと言うか先輩になって威厳が出たと言うか、とにかくいいキャラになってます。


個人的に好きなあすか先輩や香織先輩もちょこっと出てきてくれたのは嬉しかったですね。逆にリズと青い鳥主要メンバーはあまり出番がなかったかな。流石にユーフォは登場人物が多すぎるので全員を光らせるのは流石に無理か。


注目ポイント

一番話したいけど話せないのが開始すぐのシーンでしょう! いきなりぶち込んできましたよ。しかもその後のシーンでは特にこのことを触れず、何となく雰囲気でわかってね♪ という演出が上手かったかな。


ただ、このシーンは良いんですが、新入生が部活に入ってきて楽器を決めてそれぞれ練習に入って、、、というところから結構すぐにマーチングのシーンになり、そうこうしてるうちに大会のシーンが来て、と12話ワンクールでやるべき話を映画サイズに縮めているのでいささか端折ってる感は否めません。


また、この映画の最後のシーンも最終話の最後に出てくるシーンというよりは「6話のエンディングテーマ前の場面」のような感じ(分かりにくいかな?)。さらにスタッフロール後にオマケ的な小話もあったのですが、これがまぁなんとも。「つまりそういうことなんでしょ?」と言いたくなるような展開だったのでモヤモヤしつつも期待してしまいました。


いい意味で中途半端な終わり方でした。あ、こんな感じなんだ・・・と拍子抜けする人もいるはずです。原作を知っている身としては予想はしていましたが、あえて映画でこういう終わり方を表現するってのは「何か」を期待してもいいってことなのかと。



という感じでした。仕事を早めに抜け公開日に観て良かったです。個人的には大満足。ファンとしてはちょっと物足りなかったけど感動しました。今年の私的良かった映画暫定ナンバーワンかな?オススメです!


※注意点

原作小説、アニメシリーズや「リズと青い鳥」を観ていない方は観ても「なんのこっちゃ?」って感じになると思います。まずはアニメ一期、二期を観てからじゃないと楽しめないんじゃないかな。なので、まずは原作小説もしくはアニメを予習したほうが良いですよ~






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