てるめめブログ

映画の感想、そして仕事を通じて感じる「組織」の異常さを自分なりの目線で書いていきます。

ラノベ紹介:『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (ガガガ文庫)

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (ガガガ文庫)

 

ありきたりな設定。登場人物も数あるラノベの焼き直しとしか思えない平凡さ。そして今流行の中二病を入れておけば売れるんじゃないの的な浅はかさ。総合的に見て、長年ラノベを読み漁っているようなラノベ読者であればこんなもんか、と思いつつ読破できます。。。読破してしまいました。

 

と、酷評しましたが、ありきたりな設定と平凡な登場人物だけど、ストーリーの展開や主人公とヒロイン達との絡み合いが読んでいてすごく面白かった。主人公の八幡は「ぼっち」であることに慣れ、ある種達観しているような気配さえある一風変わった性格。ラノベの主人公っぽくないところがツボにはまりました。ヒロインの雪乃は超が付くほどツンツンしているお嬢様。でも時折見せる照れや仲間を大事にする姿勢なんてかなり萌えます。ありきたりな登場人物なんだけど、主人公達との会話が読んでて本当に楽しいので、設定以上に可愛く感じてしまえるんですよね。

 

また、主人公の設定がリアルすぎるのも良い。中高とぼっちを貫いている実体験がないとここまで詳細な設定や書き込みは出来ないと思いますね。私もある程度経験があるのでよく分かる・・・と、とにかく良くあるライトノベルのような格好いい主人公像をは一風変わった残念な主人公に共感できる人にとってはかなり面白く感じるのではないかと思いますね。共感しちゃダメなのかもしれませんが。。。

 

ちなみにKindleストアでも販売されていますので、いつでも端末があればダウンロードして購入することが可能です。いちいちネットの評価を見てイイなって思った後、本屋へ足を運ぶところで興味が薄れてしまい結局買わなかったみたいな状況になる心配はありません。

 

現在3巻まで読み終わりました。1巻を読み始めたときはここまでハマるとは思わなかったのですが、1巻の後半からどんどん面白くなっていき、いつの間にか4巻も購入まで後1クリックです。今回のこの記事では内容について一切触れていません。できれば実際に読んでいただいて雰囲気を感じていただきたいですね。

 

多かれ少なかれ学園が舞台のラノベに出てくる学生生活は楽しそうでうらやましい限りです。どんなに主人公や登場人物が残念でも、そのコミュニティが醸し出す雰囲気は本当に良いなって思うんです。このラノベの登場人物はとにかく全員が残念です。しかし、読んでいるとこんなにも残念な人たちが集まって行動しているだけなのに面白くてうらやましいと感じてしまうのです。そんな残念系ライトノベルの中でかなり良くできている部類に入る小説です。是非是非ご一読ください。