てるめめブログ

映画の感想、そして仕事を通じて感じる「組織」の異常さを自分なりの目線で書いていきます。

【映】キングスマン 〜英国紳士の実力派スパイ集団に痺れます!〜

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防弾スーツを着たナイスミドルな英国紳士の強さに唖然・・・


予告編を映画館の外に設置されている大型モニターで観て「ちょっと面白そう」と直感的に感じたので観てきました。


で、正直な感想を言うと、そこそこ面白かったという感じでしょうか。期待していたほどには面白さを感じられず、途中で「つまらないなぁ」と思ってしまったのも事実。なんか中途半端な映画なので100点満点中70点くらいかなぁと感じています。


物語冒頭で拘束したテロリストを追い込んだが、ちょっとしたミスでやられてしまうスパイ仲間。その家族へ説明しに行くのが主人公のハリー・ハートです。その家庭には母親と小さな息子が暮らしており、ハリーはそんな息子に「何か助けてほしいことがあればここに電話するんだ」とアクセサリーを渡すんですね。そして時は経ち成長した息子視点で物語が進みます。


ここから怒涛の展開を魅せるのか、と言われればそうでもなく、大きなテロリスト集団と壮絶な戦いがあるわけでもありません。相手は大きな企業であり、そんな企業の悪巧みを阻止するのがミッション。そんなミッションをこなす中で、息子がスパイ集団のキングスマンに入るための試験を受けたり、キングスマンの内部事情がゴタゴタになったりといろんな視点で物語が進み、最後には一本に繋がるわかりやすいストーリーでした。


こう表現すると結構良く出来た映画なのかもしれないと思われるかも知れませんが、なんというか一つ一つがチープというか練りこまれていない印象を受けました。キングスマンへ入る試験を受ける若者たちを襲う思わぬ仕掛けは「うーん・・・」と思わざるをえないものだったし、ハリーが活躍するアクションシーンもそのバトルが起こりうる説明が不足してるため唐突な印象を受けました。


スパイなんだからミッションインポッシブルみたいに隠密行動とアイテムや頭脳を駆使した静かな戦闘をもっとやって欲しかったけど、この映画のアクションは激しい複数人対1人という構図ばかり。ま、それが面白いんですけどね。


配役に話を移すと、ハリーを演じるコリン・ファースはまさに頼れる英国紳士を感じさせてくれました。こういうおじさま大好きです。息子のエグジーを演じるタロン・エガートンは小者感を上手く演じ、ラストは立派なスパイになっている力強さを魅せました。適役のサミュエル・ジャクソンはもうベテランの風格と言うんでしょうか、見入ってしまうほど気持ちの良い演技だったと感じます。


なので、まとめると配役・演技力は申し分ないですがストーリーにやや難ありというところです。また、アクションシーンは激しいけどちょっとこの映画にはここまで迫力のある戦闘は要らなかったかなと個人的には感じています。他に見るものがなければ観ても良いのでは? といった勧め方しか出来ませんが是非映画館でお楽しみいただきたい映画です。


Kingsman: The Secret Service

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