てるめめブログ

映画の感想、そして仕事を通じて感じる「組織」の異常さを自分なりの目線で書いていきます。

【映】テラフォーマーズ 〜ここまで酷い映画は久しぶりだ〜

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※原作は読んでいません


ストーリー、演出、戦闘シーン、スポンサーとのしがらみなどなど全てが歪で気持ち悪いダメな映画でした。


その理由は3点あります。


1.全体的にチープ
安っぽいCGと違和感のある格闘シーン、急激に開始する火星へ行くミッションの唐突感、そしてテラフォーマー(ゴキ)の予想以上のマヌケな図体に失笑。開始20分位で帰りたくなりました。また、小栗旬演じる博士も3DCGで宇宙船内に出てきますが、艦長の方に座れるほどのミニサイズで出てきたと思ったらいつの間にか人間サイズに戻ってたり、、、こういうのは小さな妖精みたいな萌えキャラならまだ許せますが、気持ち悪いマッドサイエンティストがこんな風に演出されても失笑しかありません。


2.スポンサーとのしがらみ
冒頭シーンで火星のゴキを全て一掃する薬品を散布するシーンが有るんですが、その巨大スプレーの側面にアース製薬といった文字が入っていて急にげんなりさせられました。映画のようなフィクションの世界にリアルな企業名が不自然に入ってきたので唖然としました。LAWSONとかLet's noteとか普段行くようなお店、普段使ってるPCならあまり違和感は感じませんが、CMくらいでしか見ない商品名を火星のゴキを一掃するという特殊アイテムに描かれているのに強烈な違和感を感じます。これはダメだろ。


3.もはやギャグにしか思えない昆虫の能力
火星にいるテラフォーマーに対抗するため、ミッション参加者たちにはあらかじめ昆虫の遺伝子?を組み込む手術を受けている、という設定です。そんな昆虫の能力を発動させたあとの風貌や力を使う場面が、本気ですか?と疑うほどの気持ち悪さとえぐさ。真面目に映画を作ってるとしたら正気の沙汰とは思えない。あえてチープに作って笑いを誘うという逆説的な演出なら大成功だと思います。宇宙船の上に後ろ向きに乗って口から火を吐きジェットエンジン代わりにして飛んで行くシーンとか、手のひらから火炎放射したりとか・・・アニメなら良いんだけど、実写でやるには無理があります。バッタとかハチとかカマキリとかは見てくれは違うものの、同じような格闘を繰り広げてるだけだったので何も魅了を感じず。全編失笑でした。


この映画は、本当にノリで「絶対に外れだけど見に行くか!」という勢いで見に行ったんです。そして1つでも良いシーンがあれば儲けものだよね!という期待を持っていました。。。で、実は1点だけ良かったところがあるんです!!!


ナレーションが「池田秀一」。


テラフォーマーズ実写版。唯一良かったのはナレーションの声だけでした。本気で行かないほうが良いと絶対の自信を持って忠告できる映画です。くれぐれも失敗なさらぬようお気をつけ下さい。


テラフォーマーズ 17 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

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テラフォーマーズ 16 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

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