てるめめブログ

映画の感想、そして仕事を通じて感じる「組織」の異常さを自分なりの目線で書いていきます。

良い意味で「ぬるい」ライトミステリー+ボーイミーツガール ~ 珈琲店タレーランの事件簿 2 彼女はカフェオレの夢を見る~

 

前巻が気に入ったので購入しました。そして一気に読破。個人的にはそこそこ楽しめました。美星(ヒロイン)とアオヤマ(主人公)の関係がどう進展するのか? そして妹の登場による物語の影響などなど、私的には悪くない展開だったんじゃないかなって思います。

 

今回初登場した妹の美空はヒロインの美星と違い元気で明るい活発な女の子。そんな美空がおっとりしていたストーリーに風穴を開けてくれます。その影響か、美星とアオヤマとの関係にも微妙な変化が起きているようです。もうこの2人はいつくっついてもおかしくないほど相思相愛に見えます。ただお互いきっかけやちょっとした勇気がないだけ。そこがまたもどかしくも心地いい話を生み出しているのかもしれません。

 

しかし惜しむらくは後半。詳しくは書きませんが、急にシリアスな展開が始まり雰囲気が重くなったかと思えば、登場人物が大きな事件に巻き込まれ窮地に陥るところは好きになれませんでした。ミステリーには「犯罪に巻き込まれるヒロイン」といったシーンは必須なのでしょうか。あまりミステリーを読んだことがないのでわかりませんが、ほんわかとした京都のカフェで繰り広げられるぬるい日常といった軽い空気感を一気に重くする後半の展開はちょっと微妙です。

 

でも、1巻も2巻も心地良い雰囲気といい意味でぬるいストーリー展開はやっぱり読んでいて心地良いので、美星とアオヤマの関係含めて次巻も楽しみにしたいですね。