面接での質問は聞きたいことを聞けばいい
- 作者: 小島美津子
- 出版社/メーカー: 中経出版
- 発売日: 2010/08/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「給料はどのくらいか?」「残業は多いのか?」「休日は?」などなど、面接対策関連書籍にはこういった質問はしない方がいいと必ず書いています。確かに会社のこと、仕事のこと、仕事の進め方や組織の目標的なことを聞いた方がある意味良い印象があると思います。しかし私はこの考え方に大反対です。
面接に行くと自分のことを根掘り葉掘り聞かれます。そして相手の会社の人間として合うかどうか、能力的には問題ないだろうか、といった様々な分析をされて、ある一定値を超えていれば採用されるでしょう。当然採用するわけですから必要だと思われる情報、不安だと思われる情報を様々な方向から質問し、回答を得て分析すると思います。
逆も同じです。自分から企業に対して質問する理由は「働く場所として本当に良いのか?」「相手の企業について感じる不安な点を解消したい」という思いがあるからです。どんな人が働いているのか、具体的にどんな仕事をするのか、待遇は、等々様々なことが知りたくて質問をするわけです。当然、今後少なくない時間を投資するわけですから「給料」「実態の勤務時間」などは知っておかなければいけない情報です。求人広告なんて「広告」ですから駄目なこと、ネガティブなことをおおっぴろげに書いているわけがありません。求人広告と実態のギャップを「質問」して解消するんです。
だから「しない方がいい質問」なんてものは無いんです。確かに相手に与える印象は変わってきます。教科書通りの質問をして相手をある程度満足させられても、それが本当に効きたいことでないならばする必要はないと思います。面接は儀式ではないんです。意見も反論もない無駄な会議が必要ない、と言われるのと同様、面接もお互いが実りのある場にすべきです。
よって、「しない方がいい質問」が本当に聞きたいことなのにもかかわらず、その質問をしたことで評価が下がるようであれば、そんな組織には入らない方がベターだと思います。質問をするからには当然根拠、意図があります。そこを確かめようとせず上辺の質問内容だけを判断し、意欲がないとか不適格であるといった判断しかできないような人が面接官をやっているのなら、こちらからその組織は辞退した方がいいのではと思います。
- 作者: 菊原智明
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/11/25
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