てるめめブログ

映画の感想、そして仕事を通じて感じる「組織」の異常さを自分なりの目線で書いていきます。

ブラック企業とも言えるベンチャー企業で学んだこと

仕事は楽しいものだということを知った1年間の経験

6年前くらいでしょうか。とあるゲーム制作関係の会社で1年ほど働いていたことがあります。この会社は設立後3年くらいであり社員数も少なくほとんどがアルバイトや契約社員で成り立っていた組織でした。私は大阪の営業所にいたのですが、全体の人数が250名程度、その内契約社員が20人、社員が5人という組織体制。人材も流動的で日々新しい人が入ってくるといった状況でした。

 

ここで一つ質問です。ベンチャー企業ってなんでしょうか? 収益が少ない会社? 人数が少ない会社? それとも設立間もない会社のことでしょうか。これらすべてが正解だと思いますが、明確な定義ってのは無いようにも思います。ちなみに私が考えるベンチャー企業の定義は、設立後5年未満であり社員数が20名程度の組織だと捉えています。ま、これは感覚ですね。

 

こんな組織で働いていたわけですが、ここでの仕事が私にとって最も有意義だったと考えています。では何を学んだのか? それは、仕事は楽しいものである、ということです。それを「規模」という視点からご紹介します。

 

会社の規模が拡大する瞬間に立ち会えた

私がこの会社にアルバイトで入ったとき、ビルの1フロアーの4分の1が会社のスペースでした。人数も少なく作業をする部屋も少なくて済んだのでこの広さでも十分に業務遂行が可能だったわけです。そして入社3か月後に会社が1フロアーの2分の1に広がりました。このころから人数が爆発的に増え、仕事の量も多くなり業績もどんどん右肩上がりで伸びていきました。経営の「勢い」を全身で感じることができた瞬間でもありました。

 

それから半年後、会社が1フロアーの4分の3まで広がりました。広がるにつれ社員やスタッフのモチベーションも上がり、仕事への意気込みも強くなっていくのを感じました。ただ、仕事は激務といわれる状態だったと思います。しかし、近い将来1フロアー全部借り切るという目標を全員で共有していたためスタッフ全体の結束力は高く、激務でも逆に楽しかったことを今でも覚えています。

 

そして入社から1年後、私が退職するころには1フロアーすべてを占有するに至ったのです。日々働いている場所が徐々に広くなることで感じる経営状態は見ていて爽快でした。自分の生み出した商品が確実に成果となって表れていることをまさに実感できました。仕事を通じて会社の規模が大きくなり、そこから成果を実感できる環境はとても「楽しい」ものでした。

 

こういった経験は、ある意味ベンチャー企業でしか味わえないものかもしれません。当然給料は低く、仕事の拘束時間は長かったので、外形上は「ブラック企業」と呼ばれても言い返せない環境だったと思います。しかし、そんなネガティブな要因を上回る経験ができたことは自分にとってかなり大きな転換点でした。

 

仕事というものははっきり言って楽しいものではありません。できることならしたくないものです。しかし、自分が楽しいと感じることができる企業も探せばあるという可能性を感じた1年でした。

 

ミラクルたのしい!ハッピーお仕事ずかん

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