てるめめブログ

映画の感想、そして仕事を通じて感じる「組織」の異常さを自分なりの目線で書いていきます。

【映】ゼロ・グラビティ ~人の力では到底立ち向かうことなどできない無の恐怖~

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ゼロ・グラビティ、観て来ました。


すさまじい映像表現に宇宙の残酷なまでのリアルさ、人の力では到底立ち向かうことなどできない無の環境。恐ろしくも緊張と興奮の連続を感じさせてくれた90分でした。


無重力では自分の思うように動くこともできず、ただただ何もない空間に流れていってしまうこの恐怖は絶句します。また、誰も助けなど来るはずもなく地球からの交信すらも途絶え、生き残る手段は皆無に等しい上に酸素の残量も刻々と無くなっていく状況下でどうやって生き残るのか。絶望のもとでとにかく無我夢中で行動に出ます。


そして、生き残りたい、まだ生きていたいという人間本来の欲望を強く抱きつつ四苦八苦するジョージ・クルーニーサンドラ・ブロックの各キャラクター。サンドラ・ブロック扮するストーン博士とベテラン宇宙飛行士マットを演じるジョージ・クルーニーの素晴らしい演技がより映画を深く魅力あるものに料理されていました。特に、絶望の中でジョークを言ったり場を和ませる言葉を語り続けるマットの立場は私も見習いたいと思えるほどです。


また、驚くことにこの映画の登場人物は2人だけ。ストーン博士とベテラン宇宙飛行士のマットのみ。あとはヒューストンからの交信の声だけなので、実質2人だけで宇宙空間での危機から抜けだそうとします。約90分間の映画の中はほぼすべてが宇宙空間。あたかも観客こそが3人目の宇宙飛行士として宇宙遊泳している気分にもなりました。


なぜならこの映画は3D。様々な破片などが自分の眼の前にまで飛んでくるかのような映像がたくさんあります。初めて3D映画を観たのですが、ここまで映画の中に入り込める錯覚を起こせるなんて思いもしなかったです。結構3D映画は酔うかなぁと思って敬遠していたんですが、それはまったくもって食わず嫌いだったようです。これからは3D映画をもっと積極的に観に行こうかなぁと思っています。


というわけで、私的今年No.1映画のゼログラビティ。行かない理由はありません。ぜひ大きな映画館で宇宙を疑似体験してきてください!