てるめめブログ

映画の感想、そして仕事を通じて感じる「組織」の異常さを自分なりの目線で書いていきます。

勤務時間はアバウトでも良いような気がする

社会保険労務士の勉強をしている私にとってはあり得ない考えかもしれません。6時間を超えて8時間まで勤務するなら45分、8時間を超えて勤務する場合は1時間の休憩を与えないといけないとか、フレックスタイム制とか超過勤務とか、勤務時間というものは法令や規則によってかなりガチガチに縛られています。

 

確かに勤務時間を管理することは的確に給与へ反映させるために必要なことです。一定のルールの下で給与を決定し、誰に対しても納得してもらえるような説明が出来るようにしておくことは重要です。しかし、実務の現場ではここまでする必要があるのかどうか疑問に思うこともしばしばあります。

 

例えば出勤時刻。始業時間が9時なら9時を1分でも過ぎて出勤したら不機嫌になる上司もいます。堅い人が勤務時間等の管理者ならその分は遅刻として扱い勤務時間を減らすでしょう。しかし、退社時刻は大抵定時を過ぎてしまうし、定時を過ぎて勤務を続けていても誰も文句を言いません。この矛盾はどんな組織であろうと当たり前のように存在しています。

 

また、仕事上でも8時間丸々すべて集中して勤務している人なんて希だと思います。日によっては3時間ですべての仕事が終わったりもすることがあります。もっと言えば8時間かかる仕事を効率よく行うことで5時間、3時間と処理する時間を減らしていくことが「仕事」だとも思うわけです。だからこそ、勤務時間は流動的になっても良いのではないのでしょうか。

 

仕事の中で自分の仕事を終わらせ手が空いたときも、仕事をしているフリをし続けている人もたくさんいると思います。これも勤務時間はずっと仕事をし続けていなければならないという変な考えの影響があるからでしょう。だったら他の人の仕事を手伝えと言われるかもしれませんが、得てして組織というものは仕事が出来る人・仕事をする人に対して仕事が集まってくる傾向があるので、自分の健全な業務環境の維持、精神衛生上健やかに仕事をするためにも自分の仕事以外の仕事をすることは私は反対です。

 

というわけで、制度上は的確に処理し、実務上では規定された勤務時間に縛られないような環境を作り出すことってできないのでしょうか。最も働きやすいような環境を整えておくこと、それにより各人の仕事能率を高められるような取り組みを行うことを法令とは別に考えるのも面白いかもしれません。

 

とりあえず、ZOZOTOWNのように勤務時間を6時間まで減らしてみるところから始めてほしいものです。どうせみんな長時間働きたくないんですから、勤務時間を減らしその分効率よく仕事をさせる工夫をしたいなぁと思う今日この頃です。