てるめめブログ

映画の感想、そして仕事を通じて感じる「組織」の異常さを自分なりの目線で書いていきます。

「論理的思考力」を説明できる人って多くないんじゃないか?


我が社は「論理的思考力」を持った人材と一緒に働きたい。


腐るほど聞くセリフである。果たして御社の従業員はすべからく「論理的思考力」をお持ちなのですか? と聞き返したくなるくらいだ。


ではここで質問。「論理的思考力」って何?


これまで幾度と無く「論理的思考力を持った人材を求む」というセリフは聞けど、求めている論理的思考力とは具体的に何なのか?を聞いたことはない。さらに、採用説明会で「御社の求めている論理的思考力とは具体的にどんな能力ですか?」と聞いても答えをはぐらかされる。一度面接の場で「論理的思考力って何ですか?」と聞いたら面接官が「確かに一言じゃ答えられない。。。」と言っていたほどだ。


そんな論理的思考力。よくある説明は、「プレゼンテーションの場で「理由は3点あります」と言うことだ」、と言う話だったり、「結論から話すこと」だったりする。私から言わせてもらえば、こんなもの単なるビジネスマナーだったりテクニックでしかなく、訓練さえすれば小学生でもできる芸当である。


つまり「能力」ではなく「技術」である。


じゃあ、他にどんなものが論理的思考力と考えられるか? 例えば、業務で来年度の人事戦略を企画する際にだ。現在の従業員が100人で10年かけて増えてきたが、2年後には200人にしたいと考えている企業があるとする。


この企業が年度初めから200人に増えた状態になる2年後までにやるべきことは何なのか? 採用活動? それは当然。採用予算獲得? それも当然。他にも机や椅子、OA機器を調達したりオフィスが手狭なら引っ越しも考える必要がある。給与計算や経理面、福利厚生面も2倍以上の事務処理が必要だし、それらを実行する職員も場合によっては増やす必要がある。外注するという場合も事前に想定し計画を作らなければならない。


モノ、カネ、バショ等々様々な面で必要とされることを漏れが無いよう抽出し実行部隊を組織し訓練しスケジューリングしマニュアル化し全社内で共有し先導しなければならない。こんなことをマネジメントする能力はまさに「論理的思考力」であろう。


じゃあ、採用活動する企業はここまでの能力を求めたいから「論理的思考力を求む!」と言っているのであろうか? いやいや、そんなことはない。単純に言葉がカッコいいしみんな使ってるから何の気なしに「我が社の求める人材像」の中に忍ばせているだけだ。本気で考えて掲示している企業は少ないように感じる。


ここで結論。論理的思考力とは何か? そう、論理的思考力にはレベルがある。仮にここで10段階のレベルを設定し、10が最難関、1が簡単なものだとすると「結論から話す」「理由は3点ある、と言う」はレベル1だろう。2年後の経営戦略を構築する能力はレベル10だ。なので、最低限レベル1の能力を満たしており、将来レベル10の能力を積極的に身につけてくれるんだろうなぁと思える、こんな資質こそが「論理的思考力」なのだと思う。


とまぁ、ふと疑問に思った単語を色々と自分なりに考えてみたわけで。うん、論理的に書けてない文章だ(笑)。ま、こんなブログにそんなものは求められてないからいいか。なので皆さんもよくわからないことは堂々と聞いてみるのがいいかもよ!


論理トレーニング101題

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ロジカル・シンキング―論理的な思考と構成のスキル (Best solution)

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