てるめめブログ

映画の感想、そして仕事を通じて感じる「組織」の異常さを自分なりの目線で書いていきます。

【映】ロケットマン ~ボヘミアン・ラプソディの劣化版~

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エルトン・ジョンのことを一切知らない状態で見に行きました。エルトン・ジョンのイメージは「キャンドル・イン・ザ・ウインド」を歌ってる人。それ以外のイメージは無いです。だから楽しめるかなぁと若干不安。

結果としてそこそこ楽しめましたがいまいちよくわからない内容に若干の不満が残ったというのが正直な感想。感動させられることもなく興奮するほど魅力的なライブシーンも描かれておらず、でも全体通してそこそこ楽しめる内容になっているのが残念でした。


1.ストーリー

両親には蔑ろにされ恋人には離れられ孤独とともにスターへとのしあがっていくエルトン・ジョンのサクセスストーリー。幼少期のエルトンは王立音楽院の講師が弾いた曲(トルコ行進曲)を聞いただけですぐに弾くことができた天才児。そんな天才児も両親からの愛を受けることができず孤独の中でロックに傾倒していくわけです。

幼少期の後はアメリカでのライブ、そしてスターダムへ駆け上がっていくエルトン。でもそんな栄光の裏では悩み苦しみ酒やドラッグへ溺れていく弱い人間エルトン・ジョンが描かれていました。

とまぁ色々書いてますが、ちょっと裏側を深く描きすぎなんじゃないかなぁとも思いました。もう少しライブシーンを入れてほしかったなぁ。

2.不満

ちなみにこの映画は「ミュージカル」です。いきなり出演者たちが歌い踊る映画なんですよ。でも、ここでいきなり歌ってる曲はエルトン・ジョンの曲なのか映画用に作った曲なのかわからないんです。

さらに途中で出てくるエルトンの精神世界だったり、ライブ中に急に浮かび上がるエルトンと観客だったり・・・ボヘミアン・ラプソディがある程度リアルを追求したのに対し、ロケットマンはかなり世界をデフォルメ化し過去と現在と精神世界を行ったり来たりしている映画だったのでいまいち面白くなかったです。

3.ボヘミアン・ラプソディとの比較

とりあえずこの時期なのでボヘミアン・ラプソディと比較してしまうのは仕方がないのかな?比較すると格段にネガティブな感想にしかならないのであえてボヘミアンを考えるのは止めにします。

ただ、この映画(ロケットマン)のことを一言でいうとボヘミアン・ラプソディの設定を活用した劣化版としか思えませんでした。

だって、幼少期の両親との不仲、名前を変えて活動、プロモーターやマネージャーとの確執、セクシャリティ、成功へのステップアップ、挫折等々、ストーリーの流れがボヘミアン・ラプソディと結構に似通ってるわけです。似てないのは面白さだけ。

4.曲

今見終わった直後ですが不思議と記憶に残ってる曲が無いんですよ。見る前に読んだレビューサイトでは「Your song」「I'm still standing」が良かったと書いてあったんですが、そもそもどれがこの曲なのかわからず。さらに「ロケットマン」というタイトルなのでそういう曲があるのかなぁ、と注意して見ていたのですがそこまで記憶に残らず。
(ボヘミアン・ラプソディだったら、ボヘミアン・ラプソディ、ウィーウィルロックユー、レディオ・ガガ、ドント・ストップ・ミー・ナウ、Somebody to Loveなどなど記憶に残った曲は数しれず)

ボヘミアン・ラプソディを観に行く前はQUEENのことを一切知らない状態だったけど、観終わったあとはQUEENのファンになってました。ロケットマンは見る前もあともエルトン・ジョンについてもっと深く調べたい、曲を聴き漁りたいとは思えていません。

5.まとめ

うーん、なんというか全体として見るとそこそこ面白さは感じましたが期待していたほどではなかったです。エルトン・ジョンのことを知らずに見に行ったのがそもそもの間違いだったのかもしれません。多少予習していけばもっと楽しめたのかもしれないですね。

ただこれから見に行く人に一つアドバイスをするなら、「ボヘミアン・ラプソディ」のことは一切忘れて見ることです。決して比較してはいけません。残念な気持ちになるだけです。



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ロケット・マン

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