てるめめブログ

映画の感想、そして仕事を通じて感じる「組織」の異常さを自分なりの目線で書いていきます。

公務員試験の官庁訪問ですべき質問って何?

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国家一般職の一次試験が終わったら次は官庁訪問です。これ、単なる官庁説明会と思ったらいけません。だって「選考そのもの」だから。なので準備をしっかりして気合を入れていきましょう。


★官庁訪問とは?

国家一般職(私のときは「国家Ⅱ種」)の一次試験に合格したら合同官庁説明会があり、それ以降募集している官庁に自らアプローチして「説明会」に参加するという儀式です。表向きは「説明会」「面談」という体ですが実態は選別されています。それは態度だったり質問内容だったり積極性だったり。中にはエントリーシートを当日書かされる官庁もありました。うーん、ルールを作るはずの役所もルールは破ってばかりです。


そんな官庁訪問の経験談をちょっと書きます。官庁の受付についたらすぐにエントリーシート的なものを書かされたあと別室に移動させられました。そこでは官庁の職員3人が前の机に座り5人の参加者が横並びで椅子に座って一方的な質問をしてくる「それどう考えても面接じゃん!?」という「説明会」でした。さらに、そもそも説明を聞きに行って判断材料を増やそうと思ってるのに「うちはの志望順位は何位ですか?」とか聞かれて困ってしまいました。


ちなみに私が話したこの答えは「お答えいたしかねます。志望順位を決めるには、いろいろとお話を伺い、また様々な情報収集をし、自分のやりたいことと合致しているかどうかを考える必要があると思っています。今回の官庁訪問にて貴局のことをより深くお聞きする予定です。なので今貴局のことをあまり知らない状態で順位を決めてしまうことは根拠のない単なるイメージにすぎないと考えておりますのでお答えいたしかねます」とかなんとか答えたような記憶があります。結果は通過。私的には「くだらん質問するな!」とイメージが悪くなっちゃったことはここだけの話。。。


多かれ少なかれ、募集している官庁は形式は違えどだいたいこんなことを官庁訪問でしています。なのでもうすでに2次試験が始まっていると認識した上で対応する必要があります。



こういう話はおいといて、官庁訪問や自治体の面接にて質問をする機会があった場合、どんな質問をすればより良い情報を得られるかを経験をもとに書いていきたいと思います。ただ、自分の評価を上げるような質問、相手に気に入られようと媚びる質問、なんてことを書くつもりはありません。最低限この質問をすれば相手の組織のこと、仕事のこと、人間関係のことを把握できるんじゃないかという観点からご紹介したいなって思っています。

 

1.組織の風土・雰囲気について

やっぱり組織に入る以上、どんな雰囲気なのか、固いのか柔らかいのか、体育会系なのかそうじゃないのか、上下関係や社内レクリエーションの有無などなどは事前に知っておきたいです。


だって「できれば仕事は仕事と割り切りたい」「社内行事には一切参加したくない」という志向なのに、「社員旅行やバーベキュー大会やってます!」「課外サークル活動も活発に行われています!」という組織に入ってしまったら不幸になりますよね。ガチガチな体育会系寄りの人間関係が横行している組織を嫌う人もいるはずです。逆にそういう組織が最も自分に合うと思っている方もいると思います。


だから、長く働けるのかどうかを判断するためにもこのあたりの質問は確実にした方が良いでしょう。ただ1つ落とし穴もあります。多くの組織は「社員同士のレクリエーション活動は活発!」「社員旅行!」と書きたがる・言いたがる傾向があります。だって、やってる方がなんとなくイメージ良いでしょう?


もし「社内行事一切なし」「人間関係は最小限を推奨」とか書かれているとなんか良いイメージを感じづらくなると思うんですね。私的には最高の組織だと思ってしまいますが、官庁の人事担当がこんなことをおおっぴらに言うはずがありません。だからやんわりと角度を変えて何度か質問してみてください。


2.面白かった仕事、難しい仕事について

就職活動で大切なことは、志望している組織に入り自分が働いている姿を想像できるくらい明確なイメージを持てるようになるまで相手先を知ることだと思っています。でも官庁の採用情報なんてはっきり言ってダメダメです。何も有益な情報なんて書かれていません。


だからこそ、訪問時にお会いした人から仕事の経験を聞いてみてください。どんな仕事をして、どんなことが難しくて、どんなことで面白さを感じたのか。こういう情報を聞き、研究を深め、自分と合うかどうかをも見極めてください。


たまに「特に無い」「年末調整とかそういうルーティンワークがミスなく終わったことですかね・・・」みたいな壊滅的な回答が出る場合があります。その場合は悪いことはいいません、すぐに見限って違う官庁に訪問してください。官庁訪問って官庁の今後の競争力を高めるための人材を獲得する超重要な場です。そんな場にレベルの低い人材しか出せないような組織ならその程度の官庁でしかありません。すぐさま出ていって別の募集している官庁に電話しましょう。


3.活躍している人、評価が高い人ってどんな人ですか?

要は、頑張ったこと、結果を出したことに対し正当な評価を受けることができるのか。評価される環境があるのかを見極めるための質問です。この質問に対する回答が中身が無ければ、そもそも人事評価なんてあって無いようなものなんだ?、単なる好みで評価しているのか?と考えることもできます。


しかし物凄く説得力のある回答なら、どんなことを頑張っていけばよいのか? 自分にそれは足りていることなのか足りない部分なのか? そもそも訪問した官庁が求めている能力を伸ばしていきたいと思えるか? といった視点の判断材料が増えます。また、複数人に同じ質問をすることで、この組織で求められる能力や人材像をイメージすることができるようにもなります。


組織によって評価基準なんてバラバラです。だからこそ、入りたいと思える組織の中で活躍するために必要な方向性を事前にはっきりとさせ、それが本当に自分がやりたいことなのかを見極めることで就職活動のミスマッチが減るのではないかと思ったりしています。



ご参考になりましたでしょうか? 何かご質問等あればコメントください。ではでは!


面接・官庁訪問の秘伝 2020年度採用版 (公務員試験)

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公務員試験 現職人事が書いた「面接試験・官庁訪問」の本 2020年度

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【映】アベンジャーズ/エンドゲーム ~関連作全て観ていれば最高の映画!~

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これまでのアベンジャーズはかなり酷評してきましたが、今作は褒めるところしかない最高の出来だったと感じました


ストーリー

前半は案外拍子抜けではあったんですが、どんどん盛り上がると共に小粋なジョークやまさかの変貌を遂げたあのヒーローとの再開などなど面白さが止まりません。


また、現実に絶望したヒーローたちが各々の生活に戻り退廃的に過ごしているところを描いたと思いきや急にあのキャラクターが訪ねてきて。。。そして大きな精神的支柱を取り戻しアベンジャーズとしてバラバラだったメンバーが一つに纏まっていく序盤から中盤への興奮は凄まじいものがあります。


最後の決戦、そしてその後の哀愁漂う結末。個人的には最高の終わり方だと感じました。一作目のアイアンマンから始まり、キャプテン・アメリカ、ハルク、マイティ・ソーと観てきた人ならかなり感動するはずです。だって最後のシーンなんて初見の人は全く意味不明ですもん。

観ておくべきのMARVEL過去作

これまで放映されたMARVELの過去作品を観ていないと「アベンジャーズ/エンドゲーム」を観たとしても意味不明です。はっきり言って楽しめませんので少なくとも下記作品は観ておいたほうがいいと思います。

観ていないと意味不明

・アイアンマン(1~2)
キャプテン・アメリカ(1~3)
アントマンアントマン&ワスプ)
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー

観ておいた方が良い

ブラックパンサー
マイティ・ソー
・ドクターストレンジ、
・ハルク
スパイダーマン:ホームカミング(アメイジングスパイダーマンは観なくてOK)
キャプテン・マーベル

最低限の予習で「アベンジャーズ/エンドゲーム」を楽しみたい!

『アイアンマン』『キャプテン・アメリカの2作品は観ていてほしいですね。アベンジャーズの「メインの主役」はアイアンマン(トニー・スターク)キャプテン・アメリカスティーブ・ロジャースの二人でしょう。


この二人がどんな経緯でスーパーヒーローになったのか?過去の事件や社会情勢、二人を取り巻く環境の変化、敵の組織等々は知っておかないとエンドゲームを観ていても「今のシーンってどういう意味?」と何度も思うはずです。


アイアンマン(字幕版)

アイアンマン(字幕版)


というわけで、最低限の予習でエンドゲームを楽しみたいのであれば、アイアンマン、そしてキャプテン・アメリカだけでも観たほうがいいと思います。いやー、楽しめるかどうかはこれまでのMARVEL歴が問われる作品ですな。


でも、知った上で観ると「このシーンはあのときの?!」「この人物がここで出てくるか!?」などなどずっと感動の波が続くんです。特にキャプテンとトニーをクローズアップした中盤の場面は涙無しには観れないかなぁと思います。


まとめ

そんなわけで、アベンジャーズ最終作、3時間というかなり長い話ですが、全く飽きさせず興奮止めやらぬ快感のままあっという間に観終わります。冒頭の衝撃的なシーン、さらに衝撃的な序盤、あのヒーローがこのタイミングで!?・・・とネタバレは一切しませんが面白いし感動的でした。


そうなんですよね、感想をガッツリ書きたいんんですけどネタバレしちゃうと非常に問題ありな作品なので、サラッと面白いっていう雰囲気だけでもお伝えできればと思っています。


もしまだ映画館で公開しているならぜひぜひ大きなスクリーンで観て欲しい。自信を持ってオススメします!



※注意点

ただ、やっぱり「映画が182分なので長い」のと「開始早々前作観てない人は置いていかれる展開」なのでかなり観る人を選ぶ作品であることは間違いありません。はっきり言って過去作品を多少は知っているという人以外にはなかなか薦めづらい映画です。


そのため、これまでMARVEL作品を観たことがない方でどうしても「アベンジャーズ/エンドゲーム」が観たいという方は、一度映画館で観たあとご自宅等で過去作品を一つずつ観てみて、また「アベンジャーズ/エンドゲーム」を観に行くと良いんじゃないでしょうか。







アイアンマン(字幕版)

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【映】劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~ 演奏も人間関係模様も良かった!けど…

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小説もアニメもリズと青い鳥もすべて観てます。なんなら聖地巡礼も行きましたし京都アニメーション本社前まで行ってきました。そんなわけでユーフォ、かなり期待しつつ公開日に観てきた感想を率直に書いてみました。











※ちょっとネタバレあり








ストーリー

物語は久美子たちが2年生になり新入生の後輩が入部してくるってところからスタート。低音パートにちゃんと新入生が来るのかなぁって悩みつつ・・・ってシーンはTVシリーズの2話とか思い出しちゃいますね。そんな中久美子は後輩の指導係として優しく教えつつ、サンライズフェスティバルやコンクールのオーディションに向けて黙々と練習。。。


でもそう簡単にはいかないわけで。個性的すぎる後輩たちが部内をかき乱します。先輩より上手に演奏できる後輩、オーディションで上級生を追い抜いてコンクールメンバーに選ばれちゃったら立場が悪くなるのでは・・・そもそも下手な先輩との接し方が・・・そんなジレンマに戸惑いつつも、うまく緩やかになだめておさめる先輩の久美子が可愛いですね。大人になったら苦労しそう。


そんな物語はサンライズフェスティバルからのコンクール、というところまで進みます。1時間半くらいの映画ですが、その中に本当に大切で良いシーンを厳選して並べて構成した感じがしますね。展開が早いけど演奏シーンみたいな超重要シーンはふんだんに時間と技術を使っていたなぁって思います。


演出

いやー、良かった!特に演奏シーン!舞台上で激しく動き回り、汗が流れ、瞳から燃えたぎる熱さを感じられるほどの強い演奏描写を楽しめるなんて感動しかありません。


コンクール会場内を縦横無尽に動き回るカメラワーク、そして各パートの演奏が音楽に合わせてクローズアップされ、時折カラフルに彩られた楽譜が映り込みます。リズと青い鳥の演奏では序盤から徐々に盛り上がりを魅せそしてオーボエのソロパート。「リズと青い鳥」では音楽室内での演奏でしたが、今回はコンクール会場でカラフルに彩られた力強いオーボエの音色には感動させられました。


また、京都北宇治付近の町並みや鴨川と橋と久美子と秀一。。。いやー、やっぱり京都アニメーションの描くきれいな背景美術はたまらないですね。一日中観ていても飽きない。


キャラクター

新キャラがたくさん出てきます。ユーフォニアムパートに入った1年生の奏は周りの状況をしっかり見ながら動けるけど計算高い可愛い女の子。このキャラクターがある種今回の映画の主人公と言っても良いのではないでしょうか。またチューバパートに入った1年生の美玲は居残り練習には残らずさっさと帰ってしまうドライで取っつきにくい人見知りな女の子。この2人が中心となって物語をかき乱します。


また、2年生になった久美子や秀一、麗奈や緑たちも後輩ができたことで多少はしっかり振る舞わないとっていう雰囲気が出てましたね。特に久美子と後輩たちとの絡みであったり、同じユーフォニアムパートの奏と繰り広げる若干危なっかしい関係模様は観ていてハラハラさせられました。でも、みんな可愛いんだよなぁ。サファイアちゃんは映画でさらに可愛さが増したと言うか先輩になって威厳が出たと言うか、とにかくいいキャラになってます。


個人的に好きなあすか先輩や香織先輩もちょこっと出てきてくれたのは嬉しかったですね。逆にリズと青い鳥主要メンバーはあまり出番がなかったかな。流石にユーフォは登場人物が多すぎるので全員を光らせるのは流石に無理か。


注目ポイント

一番話したいけど話せないのが開始すぐのシーンでしょう! いきなりぶち込んできましたよ。しかもその後のシーンでは特にこのことを触れず、何となく雰囲気でわかってね♪ という演出が上手かったかな。


ただ、このシーンは良いんですが、新入生が部活に入ってきて楽器を決めてそれぞれ練習に入って、、、というところから結構すぐにマーチングのシーンになり、そうこうしてるうちに大会のシーンが来て、と12話ワンクールでやるべき話を映画サイズに縮めているのでいささか端折ってる感は否めません。


また、この映画の最後のシーンも最終話の最後に出てくるシーンというよりは「6話のエンディングテーマ前の場面」のような感じ(分かりにくいかな?)。さらにスタッフロール後にオマケ的な小話もあったのですが、これがまぁなんとも。「つまりそういうことなんでしょ?」と言いたくなるような展開だったのでモヤモヤしつつも期待してしまいました。


いい意味で中途半端な終わり方でした。あ、こんな感じなんだ・・・と拍子抜けする人もいるはずです。原作を知っている身としては予想はしていましたが、あえて映画でこういう終わり方を表現するってのは「何か」を期待してもいいってことなのかと。



という感じでした。仕事を早めに抜け公開日に観て良かったです。個人的には大満足。ファンとしてはちょっと物足りなかったけど感動しました。今年の私的良かった映画暫定ナンバーワンかな?オススメです!


※注意点

原作小説、アニメシリーズや「リズと青い鳥」を観ていない方は観ても「なんのこっちゃ?」って感じになると思います。まずはアニメ一期、二期を観てからじゃないと楽しめないんじゃないかな。なので、まずは原作小説もしくはアニメを予習したほうが良いですよ~






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【映】翔んで埼玉 ~馬鹿なことを本気で真面目に!~

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いやー、最高でした!


ものすごくバカバカしいことを本気で真面目に真剣に取り組んで最高のエンターテインメントを創り出したってやつですね。「邦画史上最大の茶番劇」とはよく行ったもんです。ここまで始めから終わりまで爆笑できる映画は久々です!

ストーリー

あってないようなものかもしれませんが、東京ー埼玉間の通行手形を廃止させるべく東京都と戦う埼玉県、というのが大まかなストーリー。そんな東京都に実は埼玉県人である麻実麗(GACKT)がアメリカから帰国。そして東京都知事になるルートでもある白鵬堂学院に入学し・・・と学園モノなのか?というシーンから物語はスタート。


そしたら生徒会長の壇ノ浦百美(二階堂ふみ)と始めは敵対してたけどいつの間にか好かれてしまい一緒に埼玉へ逃避行。その先々(池袋・千葉・・・)で思わぬ敵と遭遇したりピーナッツを体のありとあらゆる穴に入れられそうになったり、サイタマラリアに罹ってしまい危険な状態になってしまったり・・・と若干勢いだけで話が進んでいきます。


そして最終的には埼玉県勢と千葉県勢数万人規模が相対し合戦が繰り広げられ・・・そんな中東京では百美が暗躍し~ となかなか説明しづらい荒唐無稽で破茶滅茶なストーリー。でもなぜかちょっとした変な感動が最後には残るんですよ。


ホントに下らない茶番劇ですけどここ最近観た映画の中でダントツで一番面白い。素晴らしい映画でした。


キャラクター

実は原作コミックを読んだことがあるんですよ。主人公の麗や生徒会長の百美、その他のキャラクターが異様に原作に忠実で爆笑でした。よくGACKTがこんなにくだらない茶番映画の高校生役を受けたなぁというのが驚きですよ。


それにしても百美が可愛い!男性という設定なんだけどツンツンしてるのも魅力的だし麗にデレて女の顔を魅せるのも可愛い。あの金髪も似合ってる。ただ、所沢とか春日部とか聞いただけで狼狽するシーンは爆笑でしたが。。。


また、千葉開放戦線の阿久津翔のスマートな立ち居振る舞いや異常なほどの怪しい笑顔が印象的です。GACKTとの妙にBLチックな絡みも見どころなんでしょうか。


そんな個性的すぎるキャラクターたちが地元愛を輝かせつつ知らずのうちに地元をディスっているこの絶妙なシュールな面白さがたまりません。


見どころ

GACKTが本気で真面目に発したちょっとしたセリフが劇場では大爆笑。また、個人的に好きな「踏絵」のシーンは原作にある程度忠実で最高でした(原作だと埼玉県知事の踏絵、映画では草加せんべいの踏絵)。


特に面白かったのは川を挟んで埼玉県勢と千葉県勢が相対しそれぞれの県の出身有名人で競う場面。絶妙に主審芸能人をディスりつつ埼玉と千葉の格を争うバカバカしい場面は一番劇場内が湧きました。一応「戦争」してるんだけど悲壮感は皆無。真剣な演者たちを爆笑しながら観るのがこの場のルールなんでしょう。


そんなこの場面。なんといえばいいんだろ、日本って平和だなぁ、って心の底から笑える茶番劇。最高です。さらにエンドロールも飽きずに笑いながら観れるのがすごい。最後の最後までしっかり笑って劇場を後にできるのって素敵ですよね。


結末

最後はハッピーエンド、というか埼玉県人の激しい野望で物語が終わります。まぁ、笑いしか無いんですけどね。映画館がいつも満席でなかなか観に行けなかったのも納得です。だって面白いもん。


間違いなく2019年上半期で最も面白い映画だと思います。映画館で観ることができるチャンスが有るのなら迷わず観に行くことを心の底からおすすめします!



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【映】アクアマン ~金持ちが作った道楽映画に過ぎない駄作~

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ただ長いだけのB級映画でした。ストーリーの無さを映像表現でごまかした金をかけて強引に楽しませる金持ちの道楽映画です。なんで世界で1000億突破といったニュースが出るほど流行ってるんだろ?


ストーリーについて

小学生向けのアニメを金をかけて超大作実写映画にしましたという感じです。内容は、海底人と地上人との間に生まれた子が大きくなり、海底の国や地上の危機を解決するために立ち向かうというよくあるお話です。


そんなストーリーの中に、母を殺された恨みだったり、海底にある国同士の闘いから地上制圧に向けた動きなどやや複雑な場面が入り乱れます。


主人公のアクアマンであるアーサーが海底の国々を治めるには、アトランティス王の残した伝説の武器(三股の槍)を手にする必要があるということで、海底の国からサハラ砂漠(元々海だった)やイタリアなどを縦横無尽に巡って手がかりを探すんだけど、途中途中で追手や新たな敵と遭遇し街の迷惑顧みずド派手な破壊アクションを繰り広げます。


結構細かな説明を省きつつどんどん物語が進むんですが、これは非常に良かったですね。だらだらつまらないシーンを挟み込まれるよりも、さっさとド派手な本編を進めてもらったほうが楽しい映画だったので。


なので、砂漠からイタリアへどうやって行ったの?とか、イタリアを明らかに未来的な兵器を使って破壊しまくって大丈夫?とか、そもそもニュースで「アクアマンが助けた~」みたいに流されてるけどそういう世界観なの?とか、そういう疑問は置いといて本能のままに愉しめばいい、そんな映画です。


最後はお決まりのハッピーエンドで締められます。ま、そうだろなぁと皆さんも思うんじゃないでしょうか。そんなこの映画は2時間半くらいあったのですが、やたら長い中に上下左右ぐるぐる回るカメラワークと激しいアクション満載なので結構酔います。私は途中で席を立って外に出て体を落ち着かせないと駄目なくらい酔ってしまいました。お気をつけて。


キャラクターや世界観について

アクアマンことアーサーは見た目は強面だし上半身入れ墨だらけなんですが、根は優しいし愛嬌もあるナイスガイ。ヒロインのメラ王女は目標に向かって突き進む強引さはあれど国を思う気持ちは人一倍。そんな二人が中心となって物語が進んでいきます。


ときに衝突したり助け合いながら苦難を乗り越え、最後はお互い何故か愛し合ってるというこちらもお決まりパターンでした。


また海底にいる人達はなんというか「マイティ・ソー」に出てくるアスガルドにいる人達って感じです。海底世界はまさにアスガルド。もっと言うと、技術レベルがかなり発達した未来都市アスガルド。海底に出入国管制や砲撃システムを完備した地上よりも遥かに進んだ国があるんですよ。


彼らなら地上をあっという間に制圧できるんじゃね?って思えるほどの戦力差にアクアマン一人が立ち向かう漫画のような展開は決して呆れてはいけません。楽しんだもの勝ちです。


映像表現について

これはさすがのDC映画ですよ。日本の漫画実写化作品のショボさとは比べ物にならないほどの映像表現は素晴らしい。海の中で泳ぎ回るシーンは「どうやって撮ったの!?」って思うほどリアルな出来。海底人っているんじゃない?って思えるくらいの完成度でした。


また、海底中のマンタやサメといった魚たちが勢揃いし突進する場面はど迫力! 大きな魚の背に乗り戦う戦士たちや宇宙船のような機体に乗ってビームを撃ちまくり爆発し燃え上がる海底での戦闘シーンはもはや宇宙戦争


スピードが早すぎて目で負えないくらいの激しい戦闘シーンは見応え抜群ですがやっぱり酔いますね。私は酔いました。



とまぁ、色々書いてきましたが、ストーリーが微妙なところを金をかけた凄まじい映像表現で強引に楽しませようとしている大作です。激しいアクションシーンは見応え抜群なので、ストーリーではなくエンタメ映画として楽しみたい方には超オススメです。


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アクアマン [Explicit]

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【映】メリー・ポピンズ リターンズ ~新作ではなく「リメイク」にしてほしかった~

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前作と比較すると、、、といった野暮なことは言いません(言いたいけど)。誰もが笑顔になれる素敵な映画でした。そんな「雰囲気」は良かった映画です。「雰囲気」だけは良かったなぁ。





※ちょっとネタバレあります。





<目次>

1.ストーリーについて

バンクス家の不幸な状況下に突如舞い降りるメリー・ポピンズ。昔メリー・ポピンズに不思議な魔法の世界に連れて行ってもらったことはすっかり忘れ、夢を見れない大人になった2人と再会します。


今回も同じく子どもたちのお世話を強引に引き受け、躾以上に大切なことをまたもや強引に魅せていきます。始めは夢や希望を失っていた子どもたち。しかし、お風呂に潜って海底を泳いだり、陶器の柄の世界へ飛び立ち素敵なメリー・ポピンズのショーを楽しんだり、気がつけば私たちも童心を取り戻していく感覚を全力で楽しんでいました。


街灯の維持をする火の番人たちと霧がかかった暗いロンドンの街中を上や下へと歌って踊ってはしゃぐダイナミックなダンスシーンは見応え抜群!前作の煙突掃除を彷彿とさせられました。誰一人悲観的な人はいない、希望と夢に溢れた笑顔だけがスクリーンに映っていました。


最後はコリン・ファース演じる銀行頭取の悪事をこれまた前作の印象的な場面を重ねて一掃する爽快さ。この場面はぜひ映画館で観てほしいですね。


2.前作との比較

やっぱり前作と比較させてください! なんというか全体的に展開が早すぎるかなぁと思いました。前作は丁寧に物語を進めていたしミュージカルもじっくりと楽しませてくれたと思います。しかし今作は一つ一つのミュージカルシーンが記憶に残っていないんですよね。


曲も記憶に残るものが無い。「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」とか「チム・チム・チェリー」のような印象的な曲は今回無かったんじゃないかな。ストーリーもミュージカルも曲も微妙。


途中、陶器の修理を出しに行ったお店が前作で言うところの「笑ったら浮いちゃう場面」なのかなぁと思いつつも、そのシーンは「とりあえずメリル・ストリープ出したいから追加しました」的なシーンだったのでちょっと残念。CGやデジタル技術ばかり良くなったけど、芯の部分であるストーリーやミュージカル、曲がこうも駄目だと思い出が汚れちゃいますよね。


はっきり言って、新しい物語にするのではなく「リメイク」にしてほしかったです。


3.キャラクターたち

マイケル(父)の銀行マンという設定は良いとしても画家といった設定はほぼ活かされず、過去のメリー・ポピンズとの思い出もあまり語られず終わってしまいました。ストーリーが弱いんですよ。そもそもメリー・ポピンズと子どもたちや大人たちとの絡みが少ない。


そしてメリー・ポピンズの魔法使いっぽい場面が少なくて残念でした。私が大人になってしまったせいで面白さを感じられなくなっているのかも知れませんが、前作の方がまだ愉快でちょっと強気な魔法使い風のメリー・ポピンズというキャラが立っていたと思います。そもそも登場シーンから強引すぎるのが駄目ですよ。


あと、バンクス家の子ども達もちょっと出番が弱いかなぁ。また、前作の男前で物語の中心人物バートが、歌もダンスもビジュアルも微妙なジャックというキャラになってたというのも微妙でした。うーん、前作が美化されすぎているのかなぁ。。。


4.結局どうしたら楽しめる?

前作は観ておいたほうが良いです!今作の中に所々前作の印象的な場面が出てきます。また、バンクス家のお隣に住む提督なんて前作観てないと意味不明でしょう。あとはストーリーを一切意識せずダンス、ミュージカル、歌声をただ楽しむ、そう意識することが大切です。ストーリーを楽しもうと思ってはいけません。



やっぱり名作は名作のまま残しておくほうが良いのかもしれませんね。まぁ、この映画を観て前作を観てくれる人が多くなれば良いなぁって思います。そんな壮大な宣伝のためのリターンズ、そこそこオススメです。


※注意点

メリー・ポピンズって「普段は雲の上で暮らしている魔法使い」という設定なんだけど、リターンズから観始めた人は唐突に空から現れる変な人ってイメージにしかならないから、せめて始めのシーンでメリー・ポピンズってどんな人なのか説明すべきでしたね。


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【映】がっこうぐらし! ~実写がどうこうと言うよりも、純粋に面白くなかった~

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「可愛い女の子の萌的描写」と「ゾンビと破壊と極限状態」という萌と対極にある描写の対比がとにかく激しいこの作品をどうやって実写化するのか?それを多少楽しみにしつつ見に行ってきました。


で感想を一言で言うと「純粋に面白くなかった」です。



1.ストーリー

原作には多少寄せてたかなぁ、という感じです。ただ、急に襲ってきた命の危険がすぐ隣に迫る非日常をどうやって生き延びるか?という極限状態の描写が案外薄かったですね。なんというか中途半端にゾンビたちに襲われる日常になったけど、中途半端に学園生活部として日常を過ごし、中途半端に部内での不和があり、中途半端に終わった感じです。


ただ良かった部分もあります。学園生活部内で和気あいあいと頑張りつつも、新しく入ったメンバーの考え方の違いで危険な目にあったと思えば女子高生らしく恋に悩み危険を招いたり、、、という緩急が効いた展開は良かったです。シチュエーションは違えど原作寄りの展開は良かったのかなぁと思います。


でも、冗長過ぎてつまらない場面が多いかなぁと感じてしまいました。演技力のせいなのかストーリー構成のせいなのかわかりませんが、もっと危機に対して積極的に対策練ったり人間関係で揉めたりしても良かったと思います。物語が一定のリズムで続くため、途中で飽きて「この映画早く終わらないかなぁ」と思ってしまったほどです。


また、最も駄目だなぁと思ったのは、急に学校のみんながゾンビ化してみんなを襲う状態になった原因は一切描かれず、救いも何もない状態で終わったところでしょうか。あまりにも唐突すぎるストーリー展開だったので説明不足感は否めません。


原作がそうだからというのもわかりますが、一つの映画として考えるなら原作読んだことない人は見に来るな、と言わんばかりの内容だったのは残念でした。


2.キャラクター・配役

原作どおりかどうかはこの際無視します。全く知らない役者さんだったのですがアイドルなんでしょうか?上手くはないですね。むしろ下手。だから物語に重みが出ないし途中で冷めちゃいました。なんというか、アイドルありきで映画を作った感がしていい気分にはなれませんね。


ただ、ゾンビに襲われるシーンや逃げて戦う場面は迫力満点!緊迫したシーンの演技やゾンビたちの気持ち悪さ、動き、凶暴性は想像よりもずっと上手かったと思います。学校内に作ったバリケードの外にいるただ外を徘徊しているだけのゾンビたちが、急に校舎内に音楽が流れ音源に向かって襲ってくる凶暴さは漫画やアニメよりも迫力がありました。主人公たち4人は日常的なシーンは下手だけど、アクション系のシーンは案外上手かったと思います。

3.見どころ

結局は、主演の4人のファンならすべてのシーンが見どころだと思います。笑顔だけでなく苦悶の表情やゾンビとの格闘アクション、急に襲いかかってくるゾンビに驚く演技など結構良かった部分もありました。また、学園生活部内の4人の考え方が違ってもしっかり支え合う絆などなど、可愛い女の子たちが体を張るシーンだけでなく心の部分で魅せるシーンもそこそこ良かったのできっと楽しめるはずです。


ただ、ストーリーを重視する系の映画ファンにはオススメできません。ストーリーが弱いし意味不明です。無理やり危機的状況を作ったけど原因や結末は説明無し。さらに感動的なシーンも無理やり作って、、、というあまりにも強引なストーリー展開なので、純粋な映画ファンは途中で帰ってしまうかもしれません。


原作ファンにもオススメできません。原作漫画の方が緊迫感や次の展開への期待感は圧倒的にあります。映画は正直ストーリーがつまらないので次の展開へ期待が持てないんです。なので、原作が本当に好きで全巻集めてるって方は間違ってもこの実写映画は見ないほうが良いです。


4.まとめ

というわけで、思ってたほど悪くはなかったけど、ストーリー展開や主人公たちの演技があまりにも駄目だったため、純粋に面白くなかったなぁ、というのが本音の感想です。私みたいに「漫画実写化反対派」だけど「レビューを書きたい」人であれば話は別ですが、ノリで見に行くと後悔すると思いますのでアイドルファン以外は見に行かないほうが良いと思います。



※注意点

ただ、どんなときでもメイクバッチリなのは流石にどうかと思う。顔のアップが出るたびに苦笑が・・・


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がっこうぐらし! コミック 1-10巻セット

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【映】劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。~ただの総集編じゃない!~


入場者特典がティッシュ箱でした。泣いてもいいんだよ、という運営からの心遣い、素晴らしかった。TVシリーズの総集編+その後の描写という映画でしたが、涙を抑えることができませんでした。


各シーンをつなぎ合わせた内容ですが、所々に新しい「TVシリーズその後」のお話を差し込んでいくという構成だったため新鮮な気持ちで全て見ることができました。特に、新しいシーンの回想みたいな感じでTVシリーズの場面が都度出てくるので、毎回感動させられてしまいましたね。


じんたんやあなる、ぽっぽが一つのゲームを通じて過去の楽しかった思い出を取り戻すシーンや、ゆきあつのめんまへの想い、つるこの素直になれない心境の変化などなどがぎゅっと映画サイズに丁寧に詰め込まれている良作です。この映画を観つつ、気になった場面があればTVシリーズを見直すというのが良い楽しみ方だと思います。


というわけで、あの花TVシリーズを観たことがない方は作品全体像を短時間で観ながら楽しむことができ、TVシリーズを観たことがある方は作品を思い出しつつ新しいシーンを楽しめます。老若男女、作品のことを知っていても知らなくてもオススメしたい、そんな作品です。


※余談
実際にこの作品の舞台である秩父へ行って、各シーンの舞台を巡ったことがあるのですが、やっぱりどこを歩いていても感動できますね。特にキービジュアルでも描かれている橋だったり、その下にある階段など有名なシーンの聖地に立ってみるとあたかも作品内に入り込んだかのような感覚になれるところが楽しいんです。映画を観た直後に行ったのですが、街を歩いているとどこかにキャラクターが居るんじゃないかって思ったりしました。


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【映】空の境界 第三章 痛覚残留 ~主人公は間桐桜のモデル~


第一章、第二章にもたくさん血が出る描写が出てきました。高いところから落ちたり鋭利な刃物で斬られたり。そんな激しい描写と空の境界の世界観特有のやや難しい物語展開が絡み合うところが面白い作品なんだと思います。


ただ、第三章はいきなり妹の同級生が無理やり犯されているシーンから物語が始まります。そんな悲劇の少女浅上藤乃が第三章の主人公。犯されるだけでなく暴力まで振られた藤乃が目覚めた能力を使い復讐するというのが大まかなストーリー。


陵辱シーンの暗くて薄汚い場面や、浅上藤乃の「歪曲」能力によるややグロテスクな描写が続く映画なので、好き嫌いがかなり分かれる作品だと思います。不良の体を「歪曲」能力で捻じ曲げ殺すシーン、そんな不良たちを徐々に追い詰めていく描写はダークで恐ろしい。


そんな今作は、原作を読んでいてもかなり生々しいエグさが際立っている内容なので、どうやって映像化するんだろう、どうやってある程度多くの方に受け入れてもらえるアニメにするんだろうって観る前は思っていました。しかし、エグいところだけでなく最後の橋での式と藤乃の対決シーンまでしっかりと描ききってくれたのが非常に良かったですね。


一番の見所は最後の「橋」でのバトルでしょう。空間を捻じ曲げる「歪曲」の能力を直死の魔眼を使い斬っていく式。そして最後は橋までも曲げてしまうダイナミックな描写は大迫力。でも爽快感の全く無い物悲しい場面でもあります。ホント、空の境界の中でも好き嫌いが分かれる作品でしょうね。


ただ、空の境界はどちらかというと残酷な描写が比較的多い作品なので、個人的には中途半端にアニメ化してほしくないって思っていました、でも七章構成で物語をストーリーごとに分け、ダークさ、残酷さ、血…といった描写を真正面から描いてくれているので、原作ファンとしては大満足です。


ということで、ダークで残酷でグロテスクだけどとても重要な第三章、個人的にはかなりオススメです。



※ちなみに、当作の主人公浅上藤乃は『Fate/stay night』の間桐桜のモデルみたいです。確かに一見おしとやかな美人だけど淡々と追い込んでいくヤンデレさは桜に通じるものがあります。そういう見方で当作を観るのも楽しいかもしれません。


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空の境界 全3冊合本版 (講談社文庫)

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【映】劇場版「Fate/stay night [Heaven's Feel]」 Ⅱ.lost butterfly ~丁寧すぎる描写と迫力が凄まじい~

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映画館で観るべき映画です。



<目次>

1.Fate/stay night [Heaven's Feel]第2章って?

当作は劇場版 Fate/stay night [Heaven's Feel]3部作の第2章。アダルトゲーム「Fate/stay night」の第3章「桜編」です。なので、第1章、第2章の内容を知っていることが前提になります。当然各キャラクターは知っているものとして話は進みますし、世界観、物語の目的などもごっそり省かれた上でのストーリーになっています。当然これらのことを知らない方は観てもなんのことやらさっぱりわからない、と思います(まぁ観ないか)。


さらに3部作の2つ目になりますので、前作(第1章)を観ていないと今回の作品は意味不明です。なぜなら前回の終わりから唐突に物語はスタートするから。個人的には余計な話が加えられていないことに大満足ですが。


2.アニメ表現について

森や城で繰り広げられる超強力な力同士の常識を超えた戦闘シーンの映像表現、破壊力の重さ、表情や建物の細部に渡る描写など完成度の高さに驚きました。ゲームをやっていたときは破壊力やダメージ感、セイバーとバーサーカーの超重量級バトルなんかは文字と画像を観ながら「想像」するしかありませんでしたが、そんな自分の想像を遥かに超えてくる凄まじい映像の力を魅せつけられました。


そんな凄まじい映像の力というのは「バトル」と「人間関係」。「バトル」はサーヴァント同士の戦闘シーン。セイバーとバーサーカー、アサシンとアーチャー、ライダーと士郎などなど、地上から空中、さらには回転し空を飛び地を切る場面転換の連続。アニメーションの底力を感じます。第1章でもすごかったんですが、今回の第2章でも思う存分映画館で楽しませていただきました。


また、「人間関係」模様についてもかなり良かったですね。桜と士郎の近いようで遠い、遠いようで密着したがる心の距離感が映像に現れていました。凛と桜の距離感も同様、精神的な部分を映像に落とし込み魅せてくる表現力には脱帽です。ゲームではここまでの表現はできない、いやゲームにはゲームの良さがあるのでなんとも言えませんが、力強い映像美を体感できる素晴らしい作品だと思います。


3.ストーリーについて

今回のストーリーは桜の取り巻く環境だけでなく桜自身が大きく変わっていく鬱屈した爽快感のあまり無いお話になっていました。サーヴァント同士の激しい戦闘も凄まじく見応えはありますが、その戦闘に至る導線が鬱展開なのでジメジメした部分をどこまで楽しめるか、で満足度は変わってくるんじゃないかなって思います。


セイバーの変貌とそれに対抗する士郎たち、間桐臓硯の暗躍と何を考えているかわからない不気味さ、慎二の小物感、桜の艶めく色気。クスッと笑える部分さえほぼ無かったのですが、原作を知っている私からすると、こういう作品が観たかったと心から言えるものになっていたと思いました。第1章では多少「笑い」の場面は会ったのですが(神父の麻婆豆腐とか)第2章ではそれは皆無。だが、桜編は中盤から後半に行くにつれてどんどんダークサイドな話になっていきますので、個人的には大満足だったりします。


それに怒涛の複雑で残酷なシーンをよくもここまで映像化したなぁというところに感動しました。原作をプレイ済みではあるんですが、これから巻き起こるさらなる残酷で激しくて気持ち悪い描写をどうやってアニメーションにしていくのか恐くもあり楽しみでもあります。


そんな残酷なシーンが最終章では多いんじゃないかって思うので映像化されてもあんまり観に行きたくないなぁとすら思っているくらいです。ただ、ここまで完成度の高いアニメーションを作ってくれたんですから観ないわけがありません。次回最終章は2020年春公開予定、最後まで楽しみたいと思っています。


4.観どころ

ちなみに今作の観どころは2つ。一つがアインツベルン城へ至る森での激しい戦闘シーン。個人的にはアーチャーとライダーのほんの少し語りあうあのシーンが感動的だなって思います。もう一つが桜と士郎、凛との切なすぎる関係描写。桜の恋心と士郎には見せたくないドロドロとした自身の中にある部分との葛藤は全編通して楽しめます。また、桜と凛との複雑な関係についても多少動きがあるので個人的には観どころだと思っています。


動の部分はとにかく激しく、静の部分は静かに重くじっくりとした表現。すばらしかった。もう一回観に行きたいなぁ。


まとめ

というわけで「Heaven's Feel 第2章」は原作ゲームをプレイ済み、もしくはこれまでアニメ化した「Fate/stay night」を観たことがあり、さらに第1章を視聴済みの方であれば大満足できる作品です。自信を持っておすすめします!



※注意点

※FGOしか知らないという方はまだ観に行かないほうが良いかと思います。



↓前作(第1章)の感想です↓


Fate/stay night [Heaven's Feel] (7) (角川コミックス・エース)

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劇場版「Fate/stay night [Heaven's Feel] I.presage flower」 [Blu-ray]

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Fate/stay night (Heaven's Feel) (1) (カドカワコミックス・エース)

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Fate/stay night (Heaven's Feel) (2) (カドカワコミックス・エース)

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Fate/stay night [Heaven's Feel](6) (角川コミックス・エース)

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【映】空の境界 第ニ章 殺人考察(前)~物語のスタート地点~


7章構成の「空の境界」、第ニ章の「殺人考察(前)」が時系列上一番初めの話になります。両儀式、黒桐幹也の高校時代のお話ですね。


高校時代の式が可愛いんですよ。若干幼さを残した顔立ちもあれば真剣を用いて修行する凛々しさも観ることができます。また幹也も式のことが気になりつつも式の以上とも言える行動に目が離せなくなっていき…という展開が恐ろしくも哀しいわけで。


また、式の持つ特殊な人間性とも言うんでしょうか。それが見え隠れしつつ幹也を翻弄する場面、第2章の中でもとにかく重要だと思います。中盤辺りに出てくるこの場面を起点にどんどん物語は静かに激しく進んでいくんです。他人と距離を取ろうとする式もいれば少女のようにはしゃいで幹也を連れ回す式もいる。第1章の式とはまた違った幼くて可愛い式をご堪能ください。


といったように、高校生という多感な時代に静かに大きな事件を目の当たりにしていく二人の男女。そして大きな事件後の話が今後の章へと繋がっていく演出の面白さ、上手いなぁって感じます。演出、物語の構成など7章構成の中の一つではあるんですが、その一つの中でも絶妙な映像表現にキャラクターの心情表現は流石の一言です。


第2章は空の境界という物語をしっかり理解するための重要な章だと思います。空の境界にハマるためにも必ず観てほしい、そんな作品です。


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劇場版 「空の境界」Blu-ray Disc BOX(通常版)

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劇場版「空の境界」Blu-ray Disc BOX

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【映】空の境界 第一章 俯瞰風景 ~原作の雰囲気が見事に映像化~


空の境界は7章構成の作品ですが、すべて映画館で観ることができたのは本当に幸運でした。その中の第1作目がこの「俯瞰風景」です。個人的には映像表現はもとより音楽、雰囲気、空気感など作品すべてが大好きです。


第1章は巷で起きている連続する不審な死について真相を追い求めるという内容。真相に近づくに連れて巻き起こる戦闘シーンの映像表現力は凄まじい迫力。廃墟のような都会の中の団地風景であったり、夕方から夜にかけて移り変わる背景美術など、映像美に目を奪われました。


内容はかなり難解ではあります。連続自殺の真相、主人公である両儀式の取り巻く環境、魔術師に師事する意識を失った黒桐幹也。一回観ただけでは理解することは到底不可能。だからこそ何度も観て徐々にわかってくる歪で美しい世界観を心の底から楽しめると思うんです。


だって、この第1章含め空の境界という作品は「奈須きのこの描く世界」をある程度理解していないと入り込めない内容です。完全に視聴者を置いてけぼりにします。登場人物の紹介なんてものはなく、どんどん話は進み急に事件が起きそれをさっそうと解決し終わります。


なので、ある程度奈須きのこの世界観を知っていないと楽しめないと思います。少なくともFateはゲーム含めて知っておいたほうが良いですね。あわよくば、月姫、魔法使いの夜も知っておいたほうが良いかもしれません。


そんな迷作ならぬ名作たる当作品をもっと多くの方に楽しんでもらいたい、そう切に願います。キャラクターや作品の世界観がとにかく素晴らしいのでまずは一度ご覧になっていただきたいなって思います。



※Fateよりも月姫よりも空の境界が好きなので、ぜひ新しい作品を作って欲しいなって思ってます。


劇場版 「空の境界」Blu-ray Disc BOX(通常版)

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the Garden of sinners-劇場版「空の境界」音楽集-

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【概】敵の出現日時まであと何日あるか? これをシビアに考えよう!


あけましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いします!!


いやー、年が明けてしまいました。今日から、というよりももう既に受験生のみなさんは勉強に打ち込んでおられることでしょう。敵は後5ヶ月後くらいに現れます。それまでに攻撃力を高め防御力を固めて自信を持って挑めるようにしてください!


そういえば去年の暮に1月から3月までの勉強方法についてまとめました。1月から勉強を始めるのであればこのようにするほうがいいんじゃないか?という自分の経験談をまとめたものです。大多数の皆様に受け入れられるもの、というよりは使える所があれば使ってくださいというスタンスで書いています。ま、自分でペースを考え行動することもある意味必要なことなので、話半分に読んでいただければなぁと思っています。


で、今回は何を書こうかなぁと考えたところ、やっぱり大切な「スケジュール」について言及したいですね。敵の出現日時はいつで、今日から出現日時まで何日あるのか? 逆算してどの科目をどれだけの時間勉強に費やせるのか。そろそろシビアに考える必要が出てきます。


そして科目ごとに大まかな勉強必要時間ってのもあります。経済学は2ヶ月くらい。民法も同じくらいでしょう。憲法は半分くらい。個人差がありますが、経済や民法は時間をかけないと解けるようにならない科目であることは間違いありません。


また、人文や社会科学、自然科学も暗記科目なので必然的に時間がかかります。このことも考慮に入れつつ専門科目の暗記に取り組む必要も出てきます。そうこう考えているうちに、1日の勉強時間は10時間〜13時間程度に膨れ上がります。私も10時間は最低でもやっていました。慣れです。慣れれば全く気になりません。むしろ、慣れてしまえば勉強しないことが気持ち悪くなってきます。


といったわけで、スケジュールと試験日から逆算した勉強可能日数、こういったことを少しずつ考えながら勉強をしてみてください。これを考えることで、勉強しそこねる科目を減らせることになります。


さて、2019年も始まったばかりです。試験勉強、まだ時間はありますのでぜひぜひ前向きに取り組んでください!


公務員試験 速攻の時事 平成30年度試験完全対応

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公務員試験 速攻の時事 実戦トレーニング編 平成30年度試験完全対応

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2020年版 速攻! これだけ! ! 一般常識&図解時事 (2020年 速攻)

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2018→2019年版 図解まるわかり 時事用語

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業界・企業研究にも使える 図解でわかる 時事重要テーマ100 2020年度版 (日経就職シリーズ)

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【映】ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow ~導入も過程もオチも弱すぎる駄作~

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※ネタバレあり









新年一発目の映画はラブライブサンシャインでした。作品はそこそこ好きだしキャラも愛してる。でも、映画の出来は疑問符だらけの駄作というのが率直な感想です。そんな残念だった作品をレビューしていきます。



1.ストーリーについて

歌やダンスは素晴らしい。さすがはラブライブサンシャイン。でも序盤のあのダンスは何だったのかよくわかりませんでした。唐突に始まったもんだから何かあとで説明があるのかなと思いきやスルー。もやもや感を残したまま物語は続きます。


また、「映画全体の主題(目的)」が見えてこなかったしあったとしても弱かったです。海外に行ったけどそれに大きな意味を感じられなかったし、気づいたら沼津で何故かステージ。色んなものを詰め込みすぎたが故にまとまりの無い行方不明系映画に成り下がっていたように思います。


特に、新しい高校へ編入することに反対する勢力を見返してやる!という熱い展開になるかと思いきやそんな人達は前には出てこずはっきり言って有耶無耶。今回の映画の敵対勢力は「編入反対派の親たち」「マリーのお母さん」


この2大勢力に立ち向かいつつ物語を膨らませていくのかと思ったのですが、3年生が卒業することに対するSaint Snowの苦悩と新生Aqoursの葛藤、マリーの家庭問題、編入できない・・・という大きな課題がたった2時間弱に詰め込まれているのでちぐはぐになってるんですよ。ボリューム不足です。3章構成とかにしてほしかった。


さらに、最後のシーンは唐突に終わったなぁと感じてしまいました。大きな目標があってそれを達成して終わる、、、という映画ではなく3つくらいの目標がコロコロ移り変わり、最後は盛り上がらないまま有耶無耶~って感じに終わったという印象です。新年早々駄作を見てしまい幸先の悪いスタートダッシュ、次はハズレを引きたくないなぁ。


2.キャラクターについて

一応全員に見せ場はあったかと思いますが、個人的にはヨハネとルビィが目立ってたように感じました。まぁ登場人数が多いので全員を光らせるなんて無理だと思ってます。でも無理に調整した結果チグハグになってしまったのではないかと邪推までしてしまいました。


そもそも、今回のお話は前作の劇場版ラブライブ以上に海外に行った理由が弱かった。マリーが親から逃げるっていう展開はなんとなく予想はできますが、あまりにも展開が早すぎた。千歌たち2年生と1年生が初めて行くイタリアで彷徨いながらなんとか必死で見つけるのかと思いきや、あっさりと3年生たちと合流。


で、すぐさま唐突にライブをしちゃってもう沼津!?という展開。劇場版ラブライブよりも酷いです。マリーだけに焦点があたり他の3年生は空気でしたし、イタリアで目立ってたというか推されていたのは大聖堂に行けてテンションの上がったヨハネとリーダーシップをとろうと頑張るルビィくらいです。


2年生たちも千歌はセンターなので目立ってはいましたが、曜ちゃんや梨子はやや後ろに下がっていたかな? あまり印象に残っていません(というか私はマリー推しだから)。むしろAqours以外のキャラクターの方が目立ってたし重要な役回りだったような気がします。Saint Snowとか曜ちゃんのいとことか。


主人公9人を2時間弱で全員目立たせるのは無理だと思いますし、新キャラやサブキャラもたくさん出てくる。やっぱり3章構成、もしくは2部構成にして丁寧に物語を構成してほしかったなぁ。キャラクター全く知らないような初見でも多少は楽しめるとは思いますが、私は正直オススメしません。


3.曲について

曲はすごく良かったしダンスシーンも圧巻。特にイタリアで9人で踊るシーンは良かった。曲自体は若干コミカルな感じだったのですがそれがまた物語と合っていたと思います(マリー推しなので)。


それにイタリアでの3年生だけの曲も良かった。劇場版ラブライブみたいに1年生から3年生までそれぞれ学年ごとに曲があるのかと思いきや今回は3年生だけ。でもマリーを中心に衣装も曲もダンスも可愛いかったので大満足。


オープニングの沼津の街中をたくさんのアイドルと共に歌って踊るミュージカルのようなシーンは映画館だからこそ楽しめる大きさと迫力。ストーリーのところでも触れましたが、確かに意味不明ではあったんですが曲やダンス、演出面は最高! また観たい、そんなシーンです。


ただ、Saint Snowの曲良かったなぁ。。。


4.総評

と、長々書いてきましたが、感想を一言でいうと「何も心に残らない駄作」といったところでしょうか。前作の劇場版ラブライブも致命的に面白くなかったので、まさか今回もそうだと単純に私の感性に合わなかっただけかもしれません。


残念ですが当作は「ラブライブサンシャインファン」か「可愛い女の子のキャッキャウフフが見たい人」だけしか見に行っては駄目です。


点数は【1.4点(5点満点中)】。下記にもレビューを書いてますが、ちょっと個人的には合わなかったかな。




※追記※

ちなみに映画開始冒頭ではスクリーンの写真を撮っても良いタイミングがありました。今回は千歌ちゃんということは翌週は別の絵になるのかなぁ?という期待を残してくれました。


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こういう企画って面白いですよね。SNSで盛り上がれば映画の宣伝にもなるしファンも増える。たまに別のライブで撮影OKの時間があったりしますが、記録も記憶も残るって良いなぁって思います。




ラブライブ!サンシャイン!! Aqours CLUB CD SET 2018 GOLD EDITION (メーカー特典なし)

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TVアニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』オリジナルサウンドトラック 「Sailing to the Sunshine」

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【主】ゲームばかりしていたら立派な大人になれないのか?~根拠のない意見は無視しよう~


小学生時代によく言われました。「テレビゲームばかりやってたら立派な大人になれないから勉強しろ!」「漫画なんて読まずに勉強しろ!」という説教です。そんなことをひたすら言われて泣く泣く意味も分からず算数ドリルやお稽古事で通っていた英語の予習なんかをしていました。そのせいかどうか知りませんが、小学校から中学校に上がるあたりで性格が大きく変わりました。小学校高学年のころにこれまで活発だった自分の性格が一気に暗く誰とも話そうとしない内気な性格へ変わった瞬間ってやつを今でも覚えています。常に親からは怒鳴られ怒られ、という理不尽さを繰り返されていたせいでしょうか。この時期が、自分にとって大きな転換期だったのかなと思っています。


そして大人になった今小中学生時代を思い返すと覚えていることが本当に少ない。初めて読んだライトノベル(フォーチュンクエスト)や初めて買ったギャルゲー(ときめきメモリアル)のことはいくらでも思い出せるのに、学校で学んだことや学生時代の各種イベントごとなんかもすべて思い出せなくなっています。抑圧された環境下に自分を合わせることができず、全ての行動を自分の個人的な趣味や一人でできることに没頭していた時期ですね。ただ、この時期に感じたこと、触れたこと、考えたことが今の自分の判断基準のコアになっていると思います。


私の様々な判断基準のコアな部分を少し話しますと、「嫌なことは絶対にしない」というものです。ここでいう「嫌なこと」とは「生理的に本当にやりたくないこと、いくら妥協してもやりたいと思えないこと」です。ただ、目標を達成するため、本当にやりたいことに近づくためであればどんな苦労も厭わない性格なので、「嫌なこと」は目標次第でいくらでも変えられるとも思っています。こういう風に考えるに至ったのは、中学生時代のオタク的な趣味に没頭し始めたころがあってこそだと考えています。


そんな性格のまま大人になった私が今の自分を省みると立派な大人だとは到底思えません。しかし、微力ながらも社会に対し価値を提供し、問題も発生させないことはできていると思います。テレビゲームばかりやってきて、漫画や小説ばかり読んできたけれどそこそこの大学に入学できました。幼少時代に勉強だけを強要されるのもしつけの一環かもしれませんが、それ以外のやり方で育ってきても平均的な能力を持った大人になることは可能だと思えるんです。


立派な大人。これをどう定義するかは十人十色だと思います。起業したり大企業に勤めることが立派な大人だという人もいますし、結婚し子供を産み家を買うことが立派な大人だという人もいます。しかし私はそうは思わない。じゃあどう定義するかというと、立派な大人とはある一定以上の年齢を超えれば誰だってそうなるんだと思っています。18歳、20歳等々いろいろと基準はありますが、こういった年齢を超えることで自動的に立派な大人になると私は思います。何をやっているかなんてどうでもいいことです。人それぞれ価値観が違い、やりたいことも違います。だからこそ、誰でも立派な大人であると思うわけです。


「テレビゲームばかりやっている=立派な大人になれない」という等式は単なる親の根拠のない感情論にすぎません。ただ単にテレビゲームをさせたくないからこう言っているだけです。だって、テレビゲームをしていても立派な大人に誰でもなれるんですから。物事の本質をしっかりと認識し、やりたいことを追求する。そんなことができる時代にしていきたいですね。


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