てるめめブログ

映画の感想、そして仕事を通じて感じる「組織」の異常さを自分なりの目線で書いていきます。

【映】冴えない彼女の育てかた Fine ~すべてが綺麗に集結へ、そして…~

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非常に良かったです。小説とは微妙に違ってる部分もあるけど大筋は同じ。約2時間という枠の中でキレイにまとめて、さらに素晴らしい場面が合って、そして最後の最後でこんなすごい展開が!?という感じ。いやー、良かった。



1.ストーリー

澤村・スペンサー・英梨々と霞ヶ丘詩羽のいなくなった倫也の同人サークルと、その2人が参加してる大型ゲームの制作現場、この2つの物語が同時並行で進んでいきます。そんな中での複雑で不器用な人間関係模様が2時間描かれていました。

好きなこと、やりたいことに猪突猛進な倫也とそれを嫁のように健気に支える正ヒロインの恵。そんなサークルのメンバーであるモブ(笑)の氷堂美智留と波島出海。

でも、倫也の身勝手かもしれないけどどうしてもやらなくちゃいけない行動によって同人サークルの進行が止まり、さらに恵との関係も悪化してしまい… という感じで物語は進んでいきます。予想通りでしょう。

そんな中にある倫也をめぐる女性陣たちの攻防が切ない。映画の中でも明確には描かれてないけど恵が倫也に絶妙にアプローチをしている細かな描写がたまらなく良かった。Skypeで動画チャットするときもわざわざ可愛くて露出度が増した服に着替えるし、倫也の食べかけのサンドウィッチを食べちゃうし、急に名前を呼ぶようになってさらには手も繋いじゃうし…

そんな細かい恵の愛情や嫉妬がちらほら出てくるのがかなりの見どころですね。いや、マジでこれまで冴えカノをTVアニメ、小説と楽しまれた方は間違いなく感動できる、そんなストーリーだったと思います。


2.キャラクター

とにかく恵がかわいい!それに尽きる映画でした。そしてそれ以外の女性たちの自分の気持ちにピリオドを打つ心が痛いシーンもこれまた良かった。ちょっと詩羽先輩の立ち位置が弱かったかなぁ、とか美智留と出海が完全に正妻争いとは無縁の立ち位置だったりとか。というか、完全に恵と英梨々の話だったなぁとか。でも、それでも面白かった。

また、GS(ガールズサイド)でも出てきた恵と美智留と出海の女子会で感情を吐露する場面、そして英梨々が状況を完全に理解し泣き崩れるシーン、、、倫也、そして親友に対する想いがマックスになって感情が抑えきれなくなるヒロインたちの描写があまりにも感動的でした。

全キャラしっかりと活躍してたし可愛かったしかっこよかった。2017年11月に豊洲PITで実施された冴えカノイベントで劇場版が告知されてから2年も待ったかいがありましたね。非常に面白かったです。


3.注目シーン

駅のベンチに座った恵が倫也の手をつないで指を絡ませるシーン。これはエロい。。。また、冒頭の激しいライブシーンも良かった。その後の打ち上げシーンのカオスさは最高でした。「GS2」の後半のシーンがいきなり目の前に出てきたので個人的にはかなり嬉しかったです。

また、ネタバレは極力避けるけどエンドロールが終わったあとのエピローグ的なシーン。これはかなりよく出来てたと思います。その後のその後ってやつかな。本当にこれで「冴えカノ」という物語は完結したんだなぁと強く思わされた素晴らしい最後でした。


☆まとめ

という感じで、公開初日に舞台挨拶含めて楽しんできました。ちなみに舞台挨拶は映画終了後に行われたのですが、ネタバレ満載のトークがすごすぎてすぐにもう一回観たくなりましたね。そんなこの映画、7週連続で入場特典があるらしいんですよ。とりあえず来週はもう一回観に行く、再来週は時間があれば観に行こうかなぁ。

というわけで、冴えカノをこれまで追いかけてきた方であれば最高の映画間違いなし!ぜひお楽しみください。


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【映】イエスタデイ ~面白くないことはないけど面白いわけでもない~

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※ほんの少しネタバレ的な部分があります。




なんというか、とても面白いわけではなく、かといって面白くないわけでもなく。観終わったあとも「あ、終わった」という感じ。ストーリーが微妙なんでしょうね。音楽は良すぎるけど。この映画の主人公のように冴えない青年と音楽史に残る名曲の数々というギャップを映画自体にも感じました。


1.ストーリー

主人公しかビートルズの存在を知らない世界。そんな中で数々のビートルズの名曲を武器にスターダムへとのし上がるというストーリーです。でも、全く以て傲慢でもなんでもなく、「この名曲たちをもっと多くの人に届けたいんだ!」「自分が作ったわけでもない名曲をあたかも自分の曲だと言ってしまって良いのか・・・」という信念と葛藤を主人公は常に持ち続けます。

さらにこの主人公、超がつくほど冴えない。明らかに好きな女に告白するタイミングが到来しているのに何も言えないし何もできない。走行しているうちにチャンスはどんどん去っていき、自分は自分で誰かに「HELP」してほしくてストレスをどんどん抱えてしまう。

でもそんな彼の前にとある人が現れ、さらにとある人に会いに行き・・・と終盤の衝撃的な出会いと最後のライブシーン。どんどん盛り上がってエンドロールだ!と思いきやそんなに盛り上がらず終わった感じでした。

なんというか「ビートルズのことを誰も知らない世界」というストーリーの骨子先行で物語が作られて、そのフレームに無理やりヒューマンドラマやラブストーリーを組み込んだため中途半端で面白みに欠けるストーリーになってしまったように感じます。

2.事前準備

ビートルズの曲は知らなくてもなんとなく聴いたことあるレベルで大丈夫です。私もそんなに知らなかったけど全然楽しめました。流石に「Yesterday」は知らないと駄目かなぁと思いますが。

あと、本人役で出演しているエド・シーランのことはちょっとは知っておいた方が良いかもしれません(私は全く知らないミュージシャンでしたが有名な人なんですかね?)。

3.その他気になったこと

流石にエンドロールの長さと曲の尺は合わせようよ。中途半端に曲が終わって無音の中観客たちとエンドロールをただ眺める時間が出来てしまっていました。これは明らかにミスでしょう。

あと主人公のジャックの歌ですが、私的には上手いか下手かはわからないくらい聴き入ってしまいましたが、若干酷いかなぁと言う部分も少しあったかなぁというところ。

また、エド・シーランのことが全くわからないのでラップがどうのこうのとか言われても意味不明。ビートルズの曲にまつわるセリフ?63歳?62歳?もよくわからず。また、コカ・コーラとかハリーポッターとかタバコとか色んなものが詰め込まれすぎていたのでなんかまとまりが悪い感じがしました。


というわけで、個人的にはビートルズの曲は良かったけどストーリーは全く駄目。なので「面白くないことはないけど面白いわけでもない」という中途半端な感想になってしましました。




アビイ・ロード【50周年記念スーパー・デラックス・エディション】(完全生産限定盤)(3SHM-CD+Blu-ray Audio付)

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【映】空の青さを知る人よ ~30代のオトナの恋物語~

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いやぁー、すごい良かった。全編爽やかで爽快で軽やかに駆け出したくなる気持ちの良い作品でした。キャラクターたちも主人公たちも秩父という見慣れた風景も、この小さな世界観の中でもがき悩む若人と大人たちに絶妙に合っていて、それがまた新しい面白さを生み出していく、、、なんか感動しました。

「大人になるってこういうことだよね?」という諦めを爽快に全力で吹き飛ばす勢いのあるこの作品、最高です!




1.ストーリー

高校を卒業後東京へミュージシャンになるために出ていった主人公の姉の恋人が、市の事業の一環で東京から呼んだ著名な歌手バックバンドとして戻ってくるという序盤。

そんな若干冴えないミュージシャンである慎之介、主人公の姉、早くこんな田舎から出たいと夢見る主人公のあおい、そしてそんなあおいの前に突如現れた高校生の姿をした慎之介の4人が物語を紡いでいきます。

ストーリーは、なんというか夢や希望、悩みや苛立ち、諦め、やさぐれ、といった高校生の根拠のない無駄なポジティブさと、現実を知り大人になるってことは何かを諦めることなんだというネガティブさが折り混ざるこの青春模様が面白いんです。

大人の慎之介と18歳の慎之介の衝突やそんな姿のままあかねと再会する慎之介の淡い恋模様の復活などなど、時間を超えて恋と夢を再確認しそれぞれ新しい道へと動き出していく終盤は心も体も震えるほど感動が止まりませんでした。


2.キャラクター

主人公はあおいちゃん。ショートヘアでムスッとしている高校生の女の子。いやー、この子が可愛いんです。姉のことが大好きで、でも頼りっきりで迷惑ばかりかけてると思い込み、そんな姉の足枷にはなりたくないと思い東京へ行くことを決意する真っ直ぐさ。いじらしくて可愛いですね~

そんなあおいちゃんの前に現れる高校生の姿をした慎之介はとにかく元気で前向きでカッコいい。13年ぶりにバックバンドとして戻ってくる慎之介の陰気臭さとすごい対比になっていて、でもどちらもカッコいいことには変わりなくて。なんというか夢見る少年と夢敗れる大人っていう現実的すぎるエグさを一人の男で表現する旨さってすごいなと思いました。

そんな慎之介の元恋人であるあおいの姉のあかねもとにかく可愛い。高校時代からもう大人であることを強いられてきた精神的な強さが儚いくらい美しい。その笑顔の裏にある悲痛な悲しみがときおり垣間見えるのが辛くも可愛かったです。


3.前作や前々作のような感動は?

あの花のような強烈な号泣や、ここさけのような青春を全身めがけてぶつけてくる若さとはまた違った感動って感じです。夢破れたけど再会してまだ俺はやれる!と夢に向かって歩みだす男、そんな男の隣にいる女、みたいな大人の関係を若者たちが全速力で応援するような感動です。

なので、なんというか「30代の大人の恋物語」っていうのがこの作品の中心だと思いました。私も30代なのでまさにこの映画のメッセージがダイレクトに伝わってくるので、それがもう心に染みまくって染みまくって、そりゃ体も心も震えますよね、って感じです。


4.おすすめ度は?

あの花やここさけが好きな人は是非観に行ってほしいです!いきなりあの花でも出てきた秩父の橋が出てきたり秩父市役所が出てきたり。

そういや3年前くらいかな?秩父市役所の前にある広場でここさけイベントが開催されたんですよ。大きなステージにたくさんの客席、8月のジリジリ照らす太陽・・・そんなあの日のことを思い出すような場面もあり、なんかジーンとしちゃいました。

なので、超平和バスターズの作品を見たことがある人には全力でおすすめしたいです。観たことがない人でも別に前の作品を知らないと楽しめないシーンは無いので安心して楽しめると思います。

ぜひこの感動を大きなスクリーンで体験してみてください!





【メーカー特典あり】 空の青さを知る人よ (A5クリアファイル付)

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小説 空の青さを知る人よ (角川文庫)

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「空の青さを知る人よ」オリジナルサウンドトラック

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【映】JOKER 〜意味不明の陰湿な2時間〜

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※バットマンシリーズを見たことがありません

 


うーん、何が面白いのか全くわからない映画でした。面白い面白くないというより私には合わなかった、ただそれだけだと思います。

 

 

1.ストーリーについて

理不尽な境遇、様々な場面での裏切り、期待が絶望に変わる瞬間に狂気だけが自分の中に残り、ただの残忍でエキセントリックな殺人ピエロに成り果てるジョーカー。理解はできるがさすがに単なる愉快犯のジョーカーに感情移入は出来ませんでした。

確かに環境は最悪。荒れ果てた街に腐敗した政治。そんな中で何もかもがうまくいかなくなり、徐々におかしくなっていくジョーカーことアーサー。職場、仕事、気になっている女性、さらには母親や権力者にまで裏切られ、、、と悪いことが重なることでアーサーの心が徐々に悪い方へと侵食されていくんです。

この侵食されていく過程を彩るのは壮大で重厚な音楽。これは素晴らしかった。怖いくらい感情を揺さぶる重い音楽。さらに狂気の演技と自己中心的な殺人。ストーリーがもっと良ければ感動したんだろうなぁ。

2.キャラクター

圧巻の演技というのはこういうことなんでしょう。突然笑いだしてしまう「病気」に侵されているアーサー。そんなこの「笑い」が凄い。

口は笑ってるのに目は全く笑っていない、気持ち悪いくらい心に響いてくる狂気の演技は怖いくらい凄い。また、アーサーの体つきもエグい。ガリガリだけどお腹は少し出てる中年ボディ。この役作り凄まじかっただろうなぁ。

また、体をくねらせて一人踊るあの姿は一体何なんでしょうか?バットマンにそういうシーンがあるのであればわかりますが、初見の私は単なる気の狂ったおっさんの異常なダンスとしか思えませんでした。そんな事も含めてどぎつい印象を残したジョーカーことアーサーだったと思います。

他のキャラはほぼ印象に無いんですよ。ほぼアーサー視点で物語が進行。職場の同僚や母親、市長候補、警察官など色々いましたがあえて印象に残ったと言うなら街中に溢れかえってたピエロマスクの集団くらいでしょうか。

ちなみに、バットマンシリーズを見たことが無いのでバットマンに繋がるキャラクターの存在は分かりませんでしたが、おそらく市長候補の息子がバットマンシリーズにおける重要なキャラクターなんだろなぁ、とは察しました。

3.この作品をオススメできない人

全編暗くて陰湿な雰囲気です。さらには気分が高揚するシーンも無ければ激しいアクションもありません。そういうのが見たいなら同時期にやってるジョン・ウィック パラべラムを観たほうが良いでしょう。

じゃあ誰なら楽しめるのか?それは、


・ネガティブな感情に耐えられる人
・バットマンを見た事がある人
・ジョーカーというキャラに思い入れがある人
・今ネガティブな気分ではない人


なら良いのかなぁと思います。


ただ、こんな意味不明な犯罪映画に権威ある賞の候補だ、という風潮が私には理解不能です。なので超高評価か超酷評のどちらかになるでしょうね、この映画。実際にレビューを色々見てますが、私のような1点台を着けている人なんてほとんどいませんでしたが、2点3点の人もほぼいない。これほどまでに好き嫌いの分かれる映画も久々です。


というわけで私には全く合わない映画で、かつ面白くともなんともないこのJOKERという映画、私にはオススメできません。

おまけ

この映画ってDCなんですね。最後の最後までロゴが出てきませんでした。初めのスタッフロールでちょこっと「DC」って出てきて、最後のスタッフロールでも目立ない感じで「DC」って出てきました。

で、最後の最後でいつものロゴが大きくバーンと出てきます。個人的にはあまりDCに思い入れが無いのでなんとも思いませんでしたが、バットマンシリーズやDCの映画をずっと見てきた人にとってはこの映画も最後のロゴも何か感慨深いものがあったんでしょうね。


Joker (Original Soundtrack)

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ダークナイト(2枚組) [Blu-ray]

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ダークナイト <4K ULTRA HD&ブルーレイセット>(3枚組) [Blu-ray]

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【映】銀河英雄伝説 Die Neue These ~壮大な宇宙戦争と腐敗した政治のリアル~

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※この作品はTVアニメシリーズの続きで13話から16話という位置づけのようです。なので1話~12話を見ていないと若干面白さがわからないかなぁと思います。ただ、本編開始前にこれまでのあらすじをダイジェスト映像で楽しめますのでここからいきなり入っても大丈夫かもしれません。





☆ちょこっとだけネタバレあります。



1.ストーリー

面白いのはわかっていました。ただ、ここまでの迫力と演技力、腐敗した貴族政治の気持ち悪さを綿密に描かれているとは思わなかったので、とにかく楽しめました。

ストーリーは2つの視点で進んでいきます。銀河帝国陣営のラインハルト、自由惑星同盟軍のヤン・ウェンリーという天才軍師が全く違う発想と機転で危機的状況を軽快に回避していく様はとにかく楽しいんです。

帝国領への大進攻を推し進めた自由惑星同盟軍を徹底的に追い詰める銀河帝国軍、そしてそんな猛攻を見事な機転で回避し脱出していくヤン・ウェンリー。小説や漫画で空想していたあの大進攻は映像にするとこんな迫力になるのかとスクリーンから目が離せませんでした。

このシーンのあとは政治的な駆け引きのシーンが中心。銀河帝国皇帝の崩御と後継者争い。後継者を自分の家から出したい大貴族と、そんな利権に群がる貴族たち。このような魑魅魍魎を冷めた目で観察しながら自分の立ち位置を思い描くラインハルト。

そんな貴族たちの反乱が決起されたタイミングでエンドロールへ。まだ終わらないで、と願っていましたが無情にもこのあたりで終了。最後は予告編があり完全終了となりました。

2.キャラクター

私はヤン・ウェンリー派です。こういう普段はのほほ~んとしているけどやるときはやる、このかっこよさがたまらなく好きなんです。ラインハルトは確実に部下からの信頼と誰も真似できないような武勲の数々を立て出世していく圧倒的な強さはありますが、むしろキルヒアイスのほうが人間臭さが出ていて好きですね。

女性キャラならフレデリカが大好き。多分第2章の活躍?はたまらなく見応えがあるでしょうね(貴族たちの反乱が描かれるので)。

また重厚な存在感を誇る上官たち、厭らしい貴族たちも銀英伝にはなくてはならない存在。ほんとこの作品って無駄なキャラがいないと言うか、全キャラクターに個性と見せ場があるので好きなんですよ。

3.銀河英雄伝説の面白さ

銀河英雄伝説の面白さってやつは貴族や政治家たちのどろどろした権力闘争と華やかで攻撃的で激しさあふれる宇宙での戦闘、この対比が見事なところだと私は思っています。

また、ラインハルトの天才的な軍人としての資質の裏にある復讐心に燃える感情的に動く若さも良いんです。ヤンのやる気がなさげで好きあらば軍から抜け出したいと思ってる感じも良いですね。人間味あふれる両主人公とそんな2人を心から慕う部下たち。この人間模様も魅力の一つでしょう。

なので、この作品から銀河英雄伝説にハマるのも悪くないのではないか?って思ったりしました。


というわけで、熱く書いてしまいましたがかなりおすすめなのでぜひ映画館の大きなスクリーンで楽しんでいただきたいですね!


銀河英雄伝説 15 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

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銀河英雄伝説 Blu-ray BOX スタンダードエディション 1

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銀河英雄伝説 14 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

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銀河英雄伝説 Die Neue These新聞 (サンケイスポーツ特別版タブロイド)

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【映】アド・アストラ ~ストーリーがつまらなすぎる~

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久々です。面白くなさすぎて途中で帰りたくなった映画は。さらに私は基本エンドロール全て見てから劇場を出るのですが、今回は余韻も何も無かったのでサッサと出てきてしまいました。

壮大な世界観なのにちっぽけなストーリー、ポルシェのエンジンを軽トラに乗っけたかのような微妙さでした。





※少しネタバレあります。




1.ストーリー

海王星へ軍の計画遂行のため旅立った主人公の父親を探しに行くというお話です。軍人である主人公は命令のもと月、火星、そして海王星へ行くのですがその過程があまりにも意味不明。

月ではテロリストに襲われるけど、はっきり言ってそのシーンはあっても無くても良い蛇足そのものだし、途中で離脱する父親の元同僚はなんのために居たのかよく分からなかったし。軍の裏の顔と空に巻き込まれる主人公のドラマも薄い。とにかく無駄なシーンが多すぎて、壮大で圧巻な宇宙を旅する視覚的精神的迫力を全く感じませんでした。

結局最後の最後も意味不明だしご都合主義的な締め方だったので感動も興奮もありませんでした。


2.キャラクター

ほぼ主人公(ブラッド・ピット)の印象しか無いです。あとは途中途中で出てきてはすぐに離脱していくキャラクターたち。キャラクターもストーリーがあってこそ光るもの。主人公の苦悩や極限状態の心理などなど人の内面を深めに描いた映画でしたが、それよりも壮大な宇宙という舞台に完全に負けてしまっていたので、ただただつまらなく感じてしまいました。

主人公の父親(トミー・リー・ジョーンズ)も行動が理解し難く感情移入できず。残念です。




3.映像

これは凄かったです。火星や月面、木星や土星などなど、巨大なスクリーンに映し出されるビジュアルは圧巻。海王星に至っては蒼く光る巨大な天体とその周りにある輪は神秘的。さすがの映像美でした。


4.まとめ

ストーリーが駄目なのでいくら映像がキレイでも楽しめないですね。この映画を見ても良い人は、ブラッド・ピットのファンかトミーのファン、宇宙映画が好きすぎる人くらいでしょうか。

いやー、残念な映画でした。


セブン (字幕版)

セブン (字幕版)

【映】ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 - ~ひたすらに美しくて哀しい物語~

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映画終了後、数時間感動の余韻が止まりませんでした。

美しすぎる美術、美しすぎるストーリー、そして絶妙に余韻を残す登場人物たちの心理描写。本当に面白かったんです。


1.ストーリー

多少本編を観ていないと意味がわからないかもしれません。そもそも「自動手記人形」の役割や、そんな仕事が必要とされている背景、放送された本編でどれだけヴァイオレットが「自動手記人形」として多くの人と人の間に立ち幸せを届けてきたのか、これらを知っておかないと今回の外伝のストーリーがなかなか理解できないと思います。まぁ、今回の作品を見に行く人は多少本編は観ているのかな?

ストーリーは外伝なのでヴァイオレットの役割もちょっと本編とは違ってましたね。イザベラお嬢様の教育係として淑女としてのマナーや振る舞いを指導しに男性が入ることができない全寮制の学院へ派遣されます。初めはギスギスしてたけど次第に仲良くなって友だちになって、そして別れが来て・・・

そんなイザベラお嬢様の生き別れた妹が今度はヴァイオレットの元を訪れ、とある目的のために郵便配達員として修行することに。そして最後に胸に大きな目標を刻み込んでエンドロールへ。

最後のシーンは涙なしには観られませんでした。


2.美術

冒頭から最後まで全部キレイでしたね。特に感動したのが、ヴァイオレットとイザベラが並木道の下を手をつないで駆け抜けるシーン。木漏れ日だったり木と葉の影が流れるようにヴァイオレットとイザベラを覆う描写はさすが京アニでした。あのシーンを切り取って額に入れて飾りたいほどです。

また、森の中に立つ城の迫力とその前にある広い川の瑞々しさは見事。人、建物、乗り物、自然を出すアニメーションの美しさ、日本の宝だと再度痛感しました。


3.まとめ

本当に素晴らしい映画でした。境界の彼方もユーフォニアムもリズも素晴らしいけど、ヴァイオレット・エヴァーガーデンのちょっと重めの世界観も非常に良くできた作品だと感じています。

ちなみに公開2日目の昼に観に行ったのですが、冒頭の「京都アニメーション」のクレジットが出た瞬間体が震えました。最後のシーンで涙が溢れ、エンドロールの音楽とスタッフ陣を観ながら更に涙涙。

次は来年の劇場版ですね。公開予定が延期されても全く問題はないですよ!私はいくらでも待ちます。素晴らしい作品、次にも期待しています!





ヴァイオレット・エヴァーガーデン1 [Blu-ray]

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ヴァイオレット・エヴァーガーデン4 [Blu-ray]

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ヴァイオレット・エヴァーガーデン3 [Blu-ray]

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「意味がわからん」「理解できない」と言われたら無視すればいい

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「意味が分からない」「理解できない」


自分のやりたいことや意見、主張を話したところこんなことを言われる場合があります。特に親世代の人たちに対し、「結婚はしない」とか「子どもはいらない」といったらこんなことを言われたりします。また、趣味について人に話したときにも言われることがありますね。


ここで私が言いたいのは「理解してもらう必要があるのか?」ということです。例えば「結婚したくない」という主張をしたとしましょう。当然反対するような人たちはそんな主張に対し「意味が分からない」「理解できない」と言ってくる場合があります。しかし、ここで問題なのは相手の凝り固まった考え方です。理解できない、ではなく「理解したくない」というのが本音なわけです。


宗教観と同じで、長年にわたり信仰続けていた考え方や主義を貫いている人はその考え方を簡単には崩せません。世の中には様々な考え方や価値観がある、ということも頭では理解していてもそれを認めることが出来ないんです。


ただ、自分の主張は「だから理解してもらうことを諦める」のではありません。「理解してもらわなくても良い」というのが私の主張です。相手に様々な考え方や価値観があると言うことを考慮して貰うのではなく、自分が考慮するわけですね。自分の「結婚したくない」という主張に対し親世代が「理解できない」と言ってきた場合、そういう考えもあるんだなぁ、と認めてあげればいいんです。そして、別に理解して貰わなくても良いよ、というスタンスを貫けば良いと思います。


どうせ「結婚したくない」理由なんて大した話ではないだろうし考えたことがない人もいると思います。私に至っては理由なんて全くありません。強いて言えば「なんとなく」です。だから無理に相手に理解を求めるのは止めて、理解して貰わなくてもいいよ、意味なんて分からなくてもいいじゃん、というスタンスでいいんです。


これは趣味でも同じです。アニメ好き、フィギュア好き、BL好きなどなど様々な理解され辛い趣味があります。これらを無理に理解して貰うなんてナンセンスです。好きだからしょうがないんです。そんな自分の意志を理解して貰う必要なんてありますか? もっと傲慢な姿勢で「自分さえ良ければそれで良い」とふんぞり返りましょう。「理解なんてして貰わなくても結構」。このような考えで精神衛生上楽に人生を楽しむ方が良いと思いますね。


神トーーク 「伝え方しだい」で人生は思い通り

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女子の人間関係

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人間関係をしなやかにする たったひとつのルール はじめての選択理論

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人間関係で「うまくやる人」と「つらい人」の習慣 (アスカビジネス)

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人間関係をリセットして自由になる心理学 (詩想社新書)

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嫌われる勇気

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【映】ロケットマン ~ボヘミアン・ラプソディの劣化版~

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エルトン・ジョンのことを一切知らない状態で見に行きました。エルトン・ジョンのイメージは「キャンドル・イン・ザ・ウインド」を歌ってる人。それ以外のイメージは無いです。だから楽しめるかなぁと若干不安。

結果としてそこそこ楽しめましたがいまいちよくわからない内容に若干の不満が残ったというのが正直な感想。感動させられることもなく興奮するほど魅力的なライブシーンも描かれておらず、でも全体通してそこそこ楽しめる内容になっているのが残念でした。


1.ストーリー

両親には蔑ろにされ恋人には離れられ孤独とともにスターへとのしあがっていくエルトン・ジョンのサクセスストーリー。幼少期のエルトンは王立音楽院の講師が弾いた曲(トルコ行進曲)を聞いただけですぐに弾くことができた天才児。そんな天才児も両親からの愛を受けることができず孤独の中でロックに傾倒していくわけです。

幼少期の後はアメリカでのライブ、そしてスターダムへ駆け上がっていくエルトン。でもそんな栄光の裏では悩み苦しみ酒やドラッグへ溺れていく弱い人間エルトン・ジョンが描かれていました。

とまぁ色々書いてますが、ちょっと裏側を深く描きすぎなんじゃないかなぁとも思いました。もう少しライブシーンを入れてほしかったなぁ。

2.不満

ちなみにこの映画は「ミュージカル」です。いきなり出演者たちが歌い踊る映画なんですよ。でも、ここでいきなり歌ってる曲はエルトン・ジョンの曲なのか映画用に作った曲なのかわからないんです。

さらに途中で出てくるエルトンの精神世界だったり、ライブ中に急に浮かび上がるエルトンと観客だったり・・・ボヘミアン・ラプソディがある程度リアルを追求したのに対し、ロケットマンはかなり世界をデフォルメ化し過去と現在と精神世界を行ったり来たりしている映画だったのでいまいち面白くなかったです。

3.ボヘミアン・ラプソディとの比較

とりあえずこの時期なのでボヘミアン・ラプソディと比較してしまうのは仕方がないのかな?比較すると格段にネガティブな感想にしかならないのであえてボヘミアンを考えるのは止めにします。

ただ、この映画(ロケットマン)のことを一言でいうとボヘミアン・ラプソディの設定を活用した劣化版としか思えませんでした。

だって、幼少期の両親との不仲、名前を変えて活動、プロモーターやマネージャーとの確執、セクシャリティ、成功へのステップアップ、挫折等々、ストーリーの流れがボヘミアン・ラプソディと結構に似通ってるわけです。似てないのは面白さだけ。

4.曲

今見終わった直後ですが不思議と記憶に残ってる曲が無いんですよ。見る前に読んだレビューサイトでは「Your song」「I'm still standing」が良かったと書いてあったんですが、そもそもどれがこの曲なのかわからず。さらに「ロケットマン」というタイトルなのでそういう曲があるのかなぁ、と注意して見ていたのですがそこまで記憶に残らず。
(ボヘミアン・ラプソディだったら、ボヘミアン・ラプソディ、ウィーウィルロックユー、レディオ・ガガ、ドント・ストップ・ミー・ナウ、Somebody to Loveなどなど記憶に残った曲は数しれず)

ボヘミアン・ラプソディを観に行く前はQUEENのことを一切知らない状態だったけど、観終わったあとはQUEENのファンになってました。ロケットマンは見る前もあともエルトン・ジョンについてもっと深く調べたい、曲を聴き漁りたいとは思えていません。

5.まとめ

うーん、なんというか全体として見るとそこそこ面白さは感じましたが期待していたほどではなかったです。エルトン・ジョンのことを知らずに見に行ったのがそもそもの間違いだったのかもしれません。多少予習していけばもっと楽しめたのかもしれないですね。

ただこれから見に行く人に一つアドバイスをするなら、「ボヘミアン・ラプソディ」のことは一切忘れて見ることです。決して比較してはいけません。残念な気持ちになるだけです。



【メーカー特典あり】 ロケットマン(オリジナル・サウンドトラック)【特典:ポストカード付】

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ロケット・マン

ロケット・マン

【映】ワイルド・スピード/スーパーコンボ ~アクションもユーモアも爽快で豪快!~

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実はワイルド・スピードシリーズをこれまで観たことがなかったんですよ。でも、ドウェイン・ジョンソンが好きだしタイミングも良かったので観に行ってきました。


1.ストーリー

ぶっちゃけ初めの方はよくわからなかったです。このキャラ誰?とか、どういう世界観?とか、そもそもドウェイン・ジョンソンは何の役?とか。それに、ジェイソン・ステイサムの役とのこれまでの経緯もわからなかったので若干置いていかれた感は感じました。特に、収監されているジェイソン・ステイサムの母親もなんかすごい人?って感じを匂わせていましたが結局何なのかわからず。

でも、はっきりいってそんなことはどうでも良くなりましたね。序盤の今回の映画の鍵になるアイテムの強奪シーンや、悪の組織に単身入り込んで悪党たちをボコボコにするシーン、まちなかでド派手なスポーツカーとバイクのカーアクションを観てると細かなストーリーなんてもはや二の次。

ストーリーは単純。強奪された人類を破滅させる「ウィルス」を奪いに来る敵と対抗するドウェイン・ジョンソンたち。それだけです。その対立が世界を股にかけて行われているという大きなストーリー展開、いやー、面白くないわけがない。

2.敵対する役

敵側の、無敵の改造人間「ブラックスーパーマン」がカッコいい!悪の組織に改造されてぶっ飛ばされてもバイクでトラックに突っ込んでもびくともしないブリクストンというキャラですが、過去になにかジェイソン・ステイサムと何か因縁があったみたいですが、こいつが序盤に強奪された人類を破滅に向かわせるウィルスを奪いに敵となって立ちはだかります。

こんな無敵野郎にムキムキのドウェイン・ジョンソンとジェイソン・ステイサムが銃器を使わず己の肉体で立ち向かっていく泥臭い戦闘シーンはかなりの注目シーン。科学技術が高度に発達したこの時代の中で、最終的には拳で語り合うアナログな展開を魅せるワイルド・スピード、だから面白いんですよ!

3.カーアクション

とは言いつつも、カーアクションも素晴らしい。化学工場の中をバギーや巨大なトラックが走り回り破壊しまくり、街中では車高の低いスポーツカーがトラックの下をスピンしながらくぐったり、サモアではヘリコプターと車をチェーンで繋いだド派手な攻防戦があったりとかなりのアクション過多!ストーリーも勧善懲悪なのでスカッとすること間違いなし。

スーパーカーで狭くて細い道を縦横無尽に走り抜ける後ろを3台のオートバイが追いかけるスピード感は爽快。巨大なトラックをスピンさせて周りに迫る敵の車を突き飛ばすシーンは豪快。アベンジャーズのような非日常でSFすぎるアクションも好きですが、こういう実際に起こすことが可能な技術を使ったド派手なカーアクション映画って別の魅力がありますよね。

そこらの雰囲気映画とは違い、ただ楽しい、ただ爽快、ただ豪快な映画でした。


※ファンとしての一言

ドウェイン・ジョンソンとジェイソン・ステイサムのコンビ、カッコいいですね。男の魅力、大人の魅力、ポジティブな考え方などなど、こういう大人になりたいものです。

【映】天気の子 ~映像だけが素晴らしい面白くない作品~

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※約20年前から新海誠の大ファンです
※Windとかefが好きです











★ネタバレには気をつけてますが、多少内容には触れています。











早速「天気の子」見てきました。いやー、途中で帰ろうかと思ったほどつまらないし不快な作品でしたよ。今も後味が最悪な状態で書いてます。



1.ストーリー

無計画で無謀な思春期家出少年と、子供だけで生きていかなくてはいけない境遇の少女、この二人が主人公。この少女が持つ天気を「晴れ」にすることができる力を使い、気持ちの良い太陽の光をお届けする、ってのが大まかなお話。

でも当然その力には代償があり、晴れにする力を使い続けることで少女の体は、、、という展開になります。

そして、少年はこの晴れにする力を少女に何度も使わせてしまったことで取り返しのつかない状況になってしまい、大人も巻き込んだ大きな事件に発展していくってところが見どころかもしれません。

ただ、案外簡単に危ない状況の未成年を保護するちょいワルな大人や、ノープランで東京に出てきて色んな人に迷惑をかけまくる少年、頼れる人が誰もいない中でもがく少女と弟、なんか雑で不快でいびつな登場人物たちに全く感情移入できませんでした。

最終的には、よくわからない能力がどうなったのか、また少年や大人たちがどうなったのかを完全に置いといて、大きな現象をぶつけて話を無理やりまとめていましたが、まぁはじめからストーリーが単調で面白くなかったので最後がどうであれ感想が良くなるはずもありません。

という、ストーリーもキャラクターも設定も雑で不快な物語、それが天気の子でした。

2.主なキャラクター

主人公は2人ですが、その片方、少年である帆高があまりにもダメダメすぎて不快でした。いろいろ嫌になって家出するってのはよくある話ですが、有ろう事か大人でも危ない土地で働こうとしたり、住む場所すら考えずノープランで新宿を徘徊したり、、、そりゃ警察のお世話にもなりますよ。そんな主人公だったので感情移入もできず終始イライラしてしまいました。

もうひとりの主人公、陽菜は祈ることで局地的に天気を「晴れ」にできる力を持つ女の子。健気で家庭的でしっかりとした意志を持っていて高感度は高いですね。でも親がおらず弟と二人で生活する境遇。可愛い。

また、助演男優賞と助演女優賞は怪しすぎる帆高を保護して雇ってあげた大人である圭介と彼の会社で働く夏美。ぶっきらぼうで適当っぽいちょいワルなおっさん、そして優しくてナイスバディな夏美が帆高を優しく厳しく見守って助けてあげる数々の場面は非常に良かったですね。




3.演出・音楽

やっぱり新海誠といったら映像美ですよね。20年前くらいに出たエロゲのOP映像のときからファンですが、電車を主に描く無機質な都会の描写や、緑と水と光を融合させた綺羅びやかな表現はずっと観ていたくなる素晴らしさでした。

今回のお話のテーマは「天気」。東京の街をじっとりと雨が濡らし、そのあとで一気に気持ちよく晴れにする描写はまさに新海誠の真骨頂。ストーリーなんかどうでもいい。この映像美だけを楽しみに映画館へ行ってもいいくらいです。私は今回IMAXで観ましたが大正解でした。

音楽は可もなく不可もなくというところでしょうか。場面場面の盛り上がるポイントでタイミングよく曲が奏で始める演出は見事。主題歌を歌うRADWIMPSも別に好きではないのでなんの思い入れもありませんが、まぁ演出に合っていたので良かったのではないでしょうか。

4.結局どうなの?

この映画は前作の「君の名は」と比べるとかなりの駄作だと思います。私的には「君の名は」もそんなに面白いとは思えなかったのでなんとも言えませんが、君の名はに合ったような後味の良さや爽快感、気持ちの良い視聴後の気分は感じられません。

また、ところどどころに入ってくる企業ロゴが気持ち悪いんですよ。「弊社、スポンサー様です!」と自己主張してくる企業たち、頼むからアニメの中にまで入ってこないでください。不快です。現実に引き戻されます。

新海誠監督作品も今や巨大な収益をもたらす管理されつくされたエンタメになってしまいました。自由に作れないんんだろうなぁ。今後が心配です。


↓「君の名は」の感想も書いてます↓





5.まとめ

というわけで、この映画についてまとめると

・ストーリーが面白くない
・主人公の少年(帆高)がイライラする
・陽菜と夏美が可愛い
・映像美だけでも観に行く価値がある
・企業ロゴがうざい
・不快

という感じです。無理して見に行かなくてもいいかもしれません。というわけで、5点満点中1.8点。残念でした。


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天気の子

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小説 天気の子 (角川文庫)

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新海誠監督作品 天気の子 公式ビジュアルガイド

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君の名は。

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【映】スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム ~コメディとシリアスのバランスが絶妙!~

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「アベンジャーズ/エンドゲーム」が終わった後の世界線ということだったので、かなり期待して観てきました。感想を一言、若干もやもやするもののストーリーはかなり面白かったですね。

1.ストーリー

トニー・スターク(アイアンマン)やキャプテン・アメリカがもういない世の中でいかにして驚異と戦うのか。そしてスパイダーマンはそんな世の中でどういった役割を担っていくのか?

という若干重めのストーリーとは裏腹に、ピーター(スパイダーマン)は修学旅行でヨーロッパへ行って大好きなMJに告白することを第一に考え動いている、という2つの話が絡み合って構成されたストーリーでした。

私的にはもう世界は平和になったのかなぁと思っていたのですが、修学旅行先に突如として現れるよくわからない怪物。そしてそんな怪物の周りを必死に飛び回り戦うミステリオ。これは予告編でも出てきましたね。

さらにどこからともなく現れるニック・フューリー。アベンジャーズの重鎮と新たなスーパーヒーローが出てきたということは、今作も今後の作品にもいろいろ絡み合うのかなぁと期待が膨らみました。

あまり内容は書きませんが、更に現れる巨大な敵、クラスメイトの危機、MJとピーターの恋模様。。。中盤から後半にかけて怒涛のごとく押し寄せてくる面白さの洪水、アイアンマンやキャプテン・アメリカがいなくても面白さは衰えるどころかさらに良くなっている気がしました。



2.キャラクター

ピーター・パーカー(スパイダーマン)の年相応の精神的弱さと勢いはこれまでのアベンジャーズシリーズと同じ。今後の成長を次回の映画とともに楽しませてくれるのかなぁなんて思いました。

ピーターの親友ネッドは今作だとかなりおいしい役回りになっているし、MJはミステリアスで皮肉屋だけど美人でスタイルが良くて時々可愛い物語の中心人物。そりゃ惚れるわ。

またアベンジャーズ側でもニック・フューリーは相変わらずの強引さだし、ハッピーはちょっと頼りない中間管理職的な雰囲気が可愛らしくて大好き。今作だとピーターと同居してるおばさんと「何か関係がある」ってほのめかしてたのが笑いが起きたポイントでした。

MARVELのこのシリーズは登場人物がずっと一緒で「どこかで観たなぁ」というキャラクターたちがメインになったりサブになったりしながら物語を紡いでいくのが面白いですね。


ちなみに前作の「アベンジャーズ/エンドゲーム」の感想はこちらです!



3.アクションや映像表現

これはもう圧巻の一言!スパイダーマンがビルとビルの間を飛び回りくるくる画面が動き回るシーンはやっぱり大迫力で凄いし、燃え盛る敵との戦いでは飛び散る破片の一つ一つにまで丁寧に作り込まれた繊細さが大きな迫力を彩っているなぁと感じました。

中盤から後半にかけて出てくるバーチャルな世界観も凄かった。視聴者さえ戸惑わせるほどの複雑な映像表現。いやー、映画館で観るべき演出ですね。

スパイダーマン自身はビームとか放って攻撃したり空を飛んだりできるわけではないんですよ。岩や鉄筋など何かを蜘蛛の糸でくっつけてぶつけたり引っ張ったりすることしかできないので、正直な話スパイダーマン単体の映画でどこまで迫力あるアクションシーンがあるんだろうなぁとちょっと疑問でした。

でもそんな疑問はどこへやら。イタリアやロンドンの街中を飛び回り現れる多数の敵を倒しまくるラストのシーンは迫力がありすぎて驚きました。映画館で観るべきですよ!

4.まとめ

一旦アベンジャーズの物語は終わったと思いますが、今作が新しいMARVELの連続していく壮大な物語の幕開けであれば非常に今後が楽しみです。

スパイダーマンは友情や恋といった学生らしい場面を見せる一方で、世界の危機を救う壮大な物語もでてくるスケールの幅がでかすぎる作品です。というわけで、今後もまたMARVELを追いかけようかなぁと思います。

※おまけ

ちなみにこの作品もMARVELらしくエンドロール後におまけ予告映像があって、それが壮大すぎて良くわからなかったのですが、期待だけはしています。

※おまけ2

個人的なことですが、ゼンデイヤ(MJ)の大ファンです。「スパイダーマン:ホームカミング」で気になって「グレイテストショーマン」で惚れました。


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ガルパンの聖地大洗の肴屋本店に泊まってきました!

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劇場版ガールズ&パンツァーに出て来た戦車が突っ込んで破壊された旅館でお馴染みの肴屋本店。去年だったかな? 予約争奪戦に勝ち泊まってきました。


感想は、とにかく夕食も朝食も驚くほど美味しかったです。夕食は事前にメインの料理をあわびか常陸牛かほっき貝か選べたのであわびを選択。目の前の鉄板で焼いて食べるという豪快さが凄かったですね。


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また、お刺身は新鮮でしっかりとした濃い味に舌鼓を打ち、揚げ物、焼き魚も絶品。何かわからなかったけど、香ばしくて甘くて濃厚な白身の魚を揚げたものはまた食べたいですね。焼き魚も、味付けから塩加減に至るまで大満足でした。


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生しらすは甘さと生姜のピリッとした風味が良く合います。炊き込みご飯は絶妙な出汁加減と具材一つ一つの丁寧な味付けがとにかく美味しかった。


割烹旅館だけあって、料理がとにかく絶品でした。また料理目当てで泊まりに行きたいですね。ガルパンの聖地ということもあるので、今年中にもう一度は訪れたい、そんな聖地肴屋本店でした。


朝食も最高。おひつご飯でテンション上がりますし、干物は絶妙の塩加減。蒲鉾や明太子、佃煮は普段なんとも思わないけどこの日食べたものはいつもと違う至高の美味しさを感じました。また、メインである目の前で完成する手作り豆腐。日をつけて数分後に完成する豆腐の味は甘味と濃厚な大豆の香りがたまりません。ちりめんじゃこの大根おろしあえもあっさりサッパリ美味しかったし、なんというか完璧な旅館の朝ごはんでした。


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旅館といえば朝ごはん。ご飯をたくさん食べたので、お昼ごはんどころか夜ご飯でさえ要らないんじゃないかと感じるくらい食べまくりました。またこの味を求めてこの旅館に泊まりたいですね。


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ガールズ&パンツァーコラボカフェに行ってきました

昨日ガールズ&パンツァー最終章 第2話を観てきたのですが、映画が終わったあと秋葉原のセガに行ったら「ガルパンコラボカフェ」やってたんですよ。 


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ちなみに1階にはBC学園の戦車が展示されてました。 


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カフェはコラボメニュー一色。各学校のドリンクとパフェ、フードなどなど。私が注文したのはプラウダ高校コラボドリンク。カルピスっぽいジュースの下にストロベリーのゼリーが入ってました。案外美味しかったですね。またドリンクを注文するとコースターがランダムでプレゼント。今回はアンチョビのコースターでした。 


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店内にはポスターやタペストリー、またオリジナル衣装を着た各キャラクターのパネルが並んでいます。 


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童話に出てくる衣装でしょうか。BC学園の安藤可愛い。。。そしてこのビジュアルのグッズが売ってたんですよ。缶バッチ、アクリルキーホルダー、クリアファイルなどなど。結局時間がなくて買わなかったのですが、また行く機会があればいろいろ買い占めたいと思ってます。





ガールズ&パンツァー 最終章 マリー 1/7スケール PVC製 塗装済み完成品フィギュア

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ガールズ&パンツァー 最終章 西住まほ 1/7スケール PVC製 塗装済み完成品フィギュア

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【映】ガールズ&パンツァー最終章 第2話 ~文句は一つ。。。短い!~

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前作の第1話公開からはや1年半経過、やっと第2話公開ですよ! チケット争奪戦に勝利し、公開初日に劇場へ行ってきました。感想を端的に言うと、「ワクワクドキドキハラハラさせられまくった最高の出来」ってところでしょうか。












※ネタバレあります










1.ストーリー

まずは前回の続きですね。BC自由学園との試合後半戦です。BCが迷路のような庭園に陣取り大洗を待ち伏せます。でも、ひょんなことから仲間割れが起き、気づいたら大洗のペースに乗せられてしまいます。

最終的にはBCが大洗に追い詰められ撃破されてしまい一回戦敗退となりました。のんきな隊長と仲が悪いけど仲良くしようとしている安藤と押田の二人・・・こんな凸凹な3人が見事なチームワークを発揮しながらもどんどん追い詰められていく様は見ごたえがありました。

逃げている中、前の小道から大洗の戦車が顔を出した瞬間、安藤が隊長車を突き飛ばし大洗の戦車から逃がすシーンは見事の一言。戦車長の視点で迷路のような庭園を縦横無尽に逃げ回る表現は凄いダイナミック!戦車道の試合のド迫力展開が楽しかった、素晴らしい前半戦だったと思います。第1話と比べるとあっさりやられたなぁという感じはしますが…

後半は2回戦。相手はまさかの知波単学園。突撃しか能がないと思われている知波単学園がまさかの緻密な戦略?で大洗をじわじわ追い詰めます。そして観てる方もハラハラさせられるくらい大洗の行動が裏目裏目に出て、気づいたら背後にひっそりと迫る知波単学園の戦車が・・・

そんな追手を上手く払いつつ知波単学園を沼地に追い詰めますが、西隊長の「撤退!」という知波単学園では考えられないような戦術を実行し試合の流れを変えてしまいます。突撃だけの無能集団が突撃を止めたことで大洗を脅かす強敵になったわけです。

そして良いところで第2話終了。うーん、短い。でも1年半待った甲斐があったハイクオリティな映画だったと思います。

2.キャラクター

第2話にも他校の強敵な新キャラが出てくる?と期待していたのですがほぼ注目されず。大洗とBC戦が終わったあと、アンツィオや黒森峰、プラウダや聖グロの試合を一気にダイジェストで流した際に、コアラなんとかって学校や水色の制服を着た巨乳のお姉さんたちの学校がサラッと出てきてそれ以降出てこず。

結構新キャラを楽しみにしていたのですが、第2話で注目されたのは知波単学園、自動車部、バレー部、そしてBC学園の4チームのみ。あんこうチームは空気、サメさんチームはもはや捨て駒でしたね。

BC学園は映画前半戦で個性も人間関係も上手く描かれていました。あと魅力も・・・知波単学園は西隊長だけでなく福田、さらには他キャラクターまでもがメイン級の扱い。しかも強い。

まぁ、TVアニメの各話をちょっと長くして映画館で上映しました的な映画なので、全話で全キャラ目立たせるのは難しいってことですよね。なのでこれはこれで良かったと思います。

3.演出

映画が始まる前に前話のおさらいアニメがちょこっとあって、それが終わるとすぐにOP。OPの曲は1話と同じでした。

また第1話もそうでしたが、学園艦の地下の迷路のような細い道を走って追いかけるシーンがありましたよね。ここ、走ってる人目線で描かれていましたが、今回の第2話も戦車長の視点でダイナミックに動き回る戦車、そして砲塔、左右から迫ってくる戦車が描かれていました。これ、映画館の大きなスクリーンで観ると楽しいですよね。

そして、今後毎回あるのかな?知波単学園が学園歌?をみんなで歌ってました。歌謡曲だったかな、次もそういう展開、ありそうです。

4.第3話の予想・期待

次回の第3話は順当に行くと知波単学園との試合が決着、準決勝?まで上がってきた他の学校との試合、そして次の試合という展開でしょうか。

もしくは試合ではなく日常回みたいな番外編でも良いなぁと思ったり。ただ、結構他の学校の試合を飛ばしながらさくさく物語が進んでいるので次の展開が読めないんですよ。

だから、今やってる無限軌道杯の途中で大学選抜や海外の強敵が殴り込んできて、そんな敵を映画のようにみんなでチームを作って相対するみたいな胸熱展開もありうるかもしれないですね。

そこに島田愛里寿が転入してきて活躍したり、西住まほが海外から敵として大洗の前に立ちふさがったり。。。この無限軌道杯をそのまま続けていくってのは展開的に無理があるんじゃないかなぁと思うわけです。第1話から第2話の流れと同じような話を3話、4話でやってもねぇ。

でも、第1話、第2話と期待を遥かに超える面白さだったので第3話も期待しています。たとえ公開に1年半以上これからかかったとしても全然OKですよ。時間がかかっても良い、クオリティだけは下げないで欲しいです。


という感じで映画公開初日観てまいりました。おすすめですよ!